11月20日に開催されたBWFワールドツアー・インドネシアマスターズ(バリ・Super750)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
▼結果
▼選手コメント
2日目(11月17日)
髙橋沙也加
5種目で準決勝に進出した日本勢。男子シングルスの桃田賢斗(上写真)は、台湾の周天成(チョウ・ティエンチェン)と激突。第1ゲームは桃田が先行しながら試合を進めるも、後半に周天成に追い上げられ18-19と逆転を許す。しかし、ここで冷静にポイントを奪い返した桃田が21-19で制すると、第2ゲームは大きく点差を広げた桃田が21-11で勝利。デンマークOP(Super1000)に続き、今季2回目の決勝進出を決めた。
女子シングルスの山口茜(上写真)は、東京オリンピックの準々決勝で敗れているプサルラ・V.シンドゥ(インド)と激突。序盤から主導権を握った山口が第1ゲームを13本で奪うと、続く第2ゲームも圧倒して21-9。ライバルを32分の速攻劇で下した山口が決勝に進出。デンマークOP、フランスOPからの3大会連続優勝に王手をかけた。
男子ダブルスで準決勝に勝ち残ったのは保木卓朗/小林優吾。デンマークOP優勝などで勢いに乗る二人は、スディルマン杯やトマス杯でも戦っている東京五輪銅メダリストのA・チア/ソー・WY(マレーシア)と対戦。1時間を超える熱戦を制したのは保木/小林。最終ゲーム21-17でマレーシアペアを退け、決勝に勝ち進んだ。
女子ダブルス準決勝は、フランスOP(S750)ベスト4の志田千陽/松山奈未(上写真・左)が、タイのプティタ/サプシリーとの勝負に挑んだ。第1ゲームから接戦となった試合は、タイペアが24-22で先制。第2ゲームは志田/松山が21-17で奪い返してファイナルゲームに突入すると、後半戦も互いに1点を奪い合う激しいシーソーゲームに。ゲーム終盤、18-17から先に抜け出したのが志田/松山。最後はタイペアを21-17で振り切り、上位大会では久々の決勝進出を決めている。
デンマークOP、フランスOPからの3大会連続優勝をねらった混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗は、東京オリンピック3位決定戦で対戦した香港の鄧俊文(タン・チュンマン)/謝影雪(ツェ・イエンスエット)と激突。第1ゲームを先制した渡辺/東野だったが、第2ゲームを19-21で失うと、最終ゲームも17-21で敗戦。決勝進出はならなかった。
20日に行なわれた準決勝の結果、決勝戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(11月20日)
桃田賢斗②〔21−19、21−11〕0●周天成(台湾)46分
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−14、21−9〕0●スリカンス・キダムビ(インド)41分
▼決勝(11月21日)
桃田賢斗 − アンダース・アントンセン
【女子シングルス】
▼準決勝(11月20日)
山口茜②〔21−13、21−9〕0●プサルラ・V.シンドゥ(インド)32分
アン・セヨン(韓国)②〔21−16、21−13〕0●ピッタヤポン・チャイワン(タイ)38分
▼決勝(11月21日)
山口茜 – アン・セヨン
【男子ダブルス】
▼準決勝(11月20日)
ギデオン/スカムルヨ②〔18−21、21−17、21−11〕1●テオEY/オンYS(マレーシア)58分
保木卓朗/小林優吾②〔21−18、19−21、21−17〕1●A・チア/ソー・WY(マレーシア)63分
▼決勝(11月21日)
保木卓朗/小林優吾 – ギデオン/スカムルヨ
【女子ダブルス】
▼準決勝(11月20日)
ジョン・ナユン/キム・ヘジョン(韓国)②〔21−12、21−18〕0●金昭英/孔熙容(韓国)63分
志田千陽/松山奈未②〔22−24、21−17、21−18〕1●プティタ/サプシリー(タイ)79分
▼決勝(11月21日)
志田千陽/松山奈未 − ジョン・ナユン/キム・ヘジョン
【混合ダブルス】
▼準決勝(11月20日)
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔26−24、21−17〕0●高成炫/嚴惠媛(韓国)54分
鄧俊文/謝影雪(香港)②〔18−21、21−19、21−17〕1●渡辺勇大/東野有紗76分
▼決勝(11月21日)
デチャポル/サプシリー – 鄧俊文/謝影雪
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO