10月26日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。ここでは男女シングルスのランキングについて紹介する。
【男子シングルス】
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世界ランクトップ10の上位陣に大きな変動はなく、1位は桃田賢斗(上写真)がキープしている。東京オリンピック後、スディルマン杯、トマス杯と団体戦に出場してポイントを重ね、久しぶりとなる個人戦のデンマークOP(Super1000)は準優勝。1万200ポイントを獲得し、11万410ポイントをマークしている。
桃田を追う2位は、東京オリンピック金メダル、先週のデンマークOPでは桃田を破り地元優勝を飾ったビクター・アクセルセン(デンマーク)。同世代のライバルが10万9779ポイントと、一時はかなり開いていた差を詰めてきた。
3位以下はアンダース・アントンセン(デンマーク)、周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)、アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)らが続いている。
日本勢は、デンマークOP16強の常山幹太が13位。初戦負けを喫した西本拳太は1ランクダウンの17位としている。デンマークOPに出場していないものの、同じA代表の渡邉航貴(43位)とともに、上位陣に離されないよう追っていきたい。
【女子シングルス】
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世界ランク1位は、東京オリンピック・銀メダルの戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)。スディルマン杯、ユーバー杯、そしてデンマークOPは不出場だったが、これまでの高ポイントの積み重ねで首位を守った。2位はス杯、ユ杯で活躍した中国の陳雨菲(チェン・ユーフェイ/上写真)。この二人が10万ポイント超えで上位に立っている。
今回のヨーロッパ遠征の参加を見送っている奥原希望が、9万5886ポイントで3位につけている。団体戦の2大会で陳雨菲に勝利している山口茜は、先週のデンマークOPで優勝。1万2000ポイントを加算させたが、順位は先週と変わらず5位。それでも、3位の奥原とは2187ポイント差としており、現在開催中のフランスOP(Super750)で好結果を出せば、奥原を追い抜くことができそうだ。
4位はケガで休養・リハビリ中のキャロリーナ・マリーン(スペイン)。6位はラチャノック・インタノン(タイ)、7位は東京五輪・銅メダリストのプサルラ・V.シンドゥ(インド)、8位はユ杯などで活躍したアン・セヨン(韓国)が続く。
日本勢は、ユ杯メンバーの髙橋沙也加が15位、大堀彩が20位をキープ。同じくユ杯に出場し、先週19ランクアップと大幅に順位を上げた髙橋明日香は78位。髙橋明は今年A代表入りを果たしながら、コロナ禍でワールドツアーでの経験を積めておらず、ここからが本当の勝負となりそうだ。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images