元日本代表選手やバドミントン経験を持つ著名人などに、バドミントンとの関わりや自身が感じる競技の魅力を語ってもらうこのコーナー。第6回は、日本バドミントン協会イメージソングを歌う歌手、そしてアイドルとして活動している和泉美沙希さんです。
いずみ・みさき◎1991年4月24日生まれ、香川県出身。日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒。大学在学中に芸能活動を始め、2014年にはグラビアアイドルとしてミスヤングチャンピオン5代目グランプリを受賞。今年1月に1stシングルで日本バドミントン協会イメージソング「Try Again ——未来へ」をリリース。現在はグラビアのみならず、歌手、女優としてマルチに活動している。
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CDが完成したときは、喜びよりも驚きが先
——和泉さんのデビュー曲である「Try Again ——未来へ」は、昨年から日本バドミントン協会公式イメージソングとして、国内大会などで流れています。まずはどういったきっかけで歌うようになったのでしょうか?
和泉 私は大学時代から芸能活動をしていたのですが、ご縁があって、ヨネックスOPジャパンのプレスルーム受付のお手伝いをしていました。それが3年前ぐらいですかね。その少し前に歌手活動も始まって、そのときに渡された曲がこの『Try again』でした。でも、正直にいうと最初はバドミントンの公式イメージソングになることは知らなかったんですよ。歌詞を見たときに「シャトル」と入っていたので、バドミントンに関係するのかな…とは思っていたのですが、CDが完成して初めて「バドミントン協会の公式イメージソングです」って言われて。CDができた喜びよりも、最初は驚きが先でした(笑)。
——バドミントン協会のイメージソングという話を聞いて、率直な感想は?
和泉 もちろんうれしい気持ちはありましたが、私でいいのかな、という面もありました。というのも、この曲はイメージソングではありますが、歌詞の内容は頑張っている選手を応援する言葉がたくさん入っているんです。バドミントンは体育の授業でしかやったことがなくて、その私が選手を応援する大事な曲を歌っていいのかな…と思いました。
——心配の方が大きかったということですね。
和泉 そうですね。でも、そのころ実際にバドミントン選手のプレーを見たり、テレビで試合映像が流れたりしていると、自然と選手を応援している自分に気づいたんです。バドミントンを詳しく知らない私でも、一生懸命に頑張っている選手を応援することはできますし、それなら私は歌という手段で応援をすればいいんじゃないかな、って。「頑張れ」っていう思いの伝え方は人それぞれですから、私なりの応援の仕方でやっていこうと考えるようにしました。
——曲の歌詞を見ると、やはり「シャトル」という言葉が印象的です。
和泉 確かに歌詞を読んでも、歌を聴いても、真っ先に頭の中に入ってくるのは『真っ白いシャトルに』という部分です。“真っ白”というフレーズはさわやかで清潔感もありますし、曲調も明るいから耳にも残りやすい。それにシャトル=バドミントンと、すぐに結びつきますよね。でも、私としては内サビにある『強くなれ みんなが見守っているよ』という部分もオススメです。選手を応援しているという意味でも、一番意識して歌っているのはこのフレーズですね。
——スポーツと芸能活動に違いはありますが、どちらもやり抜くことは大変だと思います。そういった意味で、歌が自身に重なる面もありますか?
和泉 選手のみなさんも練習や試合で結果が出ないとき、悔しい思いをしていると思います。私の活動とそれが同じというわけではありませんが、オーディションでうまく話せなかったり、本番で思うようにいかなかったりしたときは、やっぱり悔しい気持ちにもなります。そんなとき、友達や家族、ファンの方から応援されると、大きな力になるんですよね。「大丈夫だよ」「この失敗があるから強くなるはず」とか、私自身、応援される側の立場になることもあるので、そういった経験を歌を通して伝えられたらいいなとは思います。きっと選手のみなさんは私よりもつらいことが多いだろうし、体力勝負で日々の練習も大変なはずですから。
——実際にバドミントンファンの前で歌う場面もありました
和泉 一番最初に歌ったのは今年7月の全日本実業団(京都)のときです。その前にも小さなライブハウスで歌っていましたが、実際に選手の前で歌うのはそのときが初めて。歌う直前までは緊張しましたけど、歌い始めたらすんなりと気持ちを込めて歌うことができました。これから試合を戦う選手のために歌っているんだ、という実感もありましたね。
——今後もTry Againが多くの人に聴かれていくと思います。この曲がみなさんにとって、どういう曲になってほしいですか?
和泉 歌詞には、苦しいことがあっても、つらいことがあっても、それが今後の活力になっていく、という意味が込められていいます。だからこの曲を聴いて、もう一回頑張ろう、諦めないで頑張ろう、と思ってくれたらうれしいですね。
——長くみなさんに愛される曲になるといいですね。ちなみに、和泉さんは香川県出身ですよね。いま世界で活躍する男子シングルスの桃田賢斗選手(NTT東日本)も香川出身です。
和泉 知ってますよ! 初めて聞いたときは、すごくうれしかったです。香川は県の面積が都道府県のなかで一番小さくて、そういう県から世界で活躍する選手が出てくるのは素直にうれしいじゃないですか。同郷として、頑張ってほしいです!
◆topic
12月5日(土)に行なわれる全日本総合・準決勝の前に、和泉美沙希さんが「Try Again ——未来へ」を歌います。時間は準決勝・第1試合開始10分前の11時50分から。また、6日(日)も決勝第1試合の開始10分前(9時50分)に歌う予定です。ぜひ、和泉さんの歌声をライブで聴きましょう!