【ト杯ユ杯2020】日本は中国に敗れてベスト4!決勝はインドネシアVS中国に!<トマス杯/準決勝結果>

10月16日に開催された世界国・地域別男女対抗戦トマス杯・ユーバー杯(デンマーク・オーフス)8日目は、トマス杯の準決勝、ユーバー杯の決勝が行なわれた。日本男子はライバル・中国に1-3で敗戦。2大会連続の決勝進出を逃し、ベスト4に終わった。

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【トマス杯】

前日の韓国戦で0-2からの大逆転勝利を飾った日本。決勝の切符をかけて争う相手は、宿敵の中国。スディルマン杯決勝で敗れた相手に、絶好のリベンジの機会となった。

日本の第1シングルスは、もちろん桃田賢斗(上写真)。そして中国も、スディルマン杯決勝で桃田から勝利をつかんだ石宇奇(シー・ユーチー)が登場した。第1ゲームは、「出だしはすごくいいリズムで入ることができた」という桃田が8-2と先行。しかし、すぐに石宇奇が連続得点で10-8と逆転した。その後は互いにリードを奪い合う展開となったが、20オールから桃田が2連取し、第1ゲームを先制する。

第2ゲームは桃田が前半からリードを奪って試合を進め、20-5でマッチポイント。あと1点で桃田の勝利が確定する場面となったが、ここで石宇奇が主審に棄権を申し出て試合終了。桃田が勝利を手にし、第1ダブルスにつなげた。

第1ダブルスは、保木卓朗(上写真・右)と渡辺勇大のペアでポイントをつかみにいった日本。相手は保木がスディルマン杯決勝で敗れた周昊東(ツォウ・ハオドン)/何濟庭(ヘ・ジティン)との勝負となったが、先制したのは中国ペア。第1ゲームを21-17で奪い、保木/渡辺にプレッシャーをかける。しかし、負けられない保木/渡辺も第2ゲームを7本で奪って1-1のイーブンに戻すと、最終ゲームもねばり強く戦い11オール。なんとかペースを握りたい日本ペアだったが、ここから周昊東/何濟庭に離されると、追走実らず16-21で敗戦。前半の勝負は日本、中国どちらも譲らず1-1となった。

勝てば一気に優位に立つことができる第2シングルス。日本は団体戦に強い常山幹太が登場し、中国は21歳の新鋭・李詩灃(リ・シーフェン)がコートに立った。勝って後続につなげたかった常山だが、「自分の勝ち負けが、チームの勝つか負けるかにつながる大事な場面。力んだというか、緊張が強かった」と振り返るように、第1ゲームはポイントの奪い合いから17-21で落としてしまう。逆転に望みをつなげたい常山だが、第2ゲームも15-17から相手に抜け出され15-21。黒星を喫した日本が、1-2の苦しい状況に追い込まれた。

第2ダブルスに勝って最後のシングルスにつなげたい日本。ここで古賀輝/齋藤太一に勝利が託されたが、第1ゲームは経験豊富な劉成(リュウ・チェン)と王懿律(ワン・イーリュ)のペアが21-11で奪い取る。第2ゲームは、古賀/齋藤が13-17から6連続得点で逆転に成功したが、2人の反撃はここまで。終盤に畳み掛けた劉成/王懿律が、20オールから連取して勝負あり。日本は中国に1-3で敗れ、2大会連続のファイナル進出はならず。惜しくもベスト4に終わった。

もう一方の準決勝は、インドネシアが地元Vをねらったデンマークを3-1で下し決勝に進出。第1シングルスこそ黒星を喫したインドネシアだったが、第1ダブルスのギデオン/スカムルヨ、第2シングルスのジョナタン・クリスティがともにファイナルゲームを制して連勝。第2ダブルスのアルディアント/アルフィアン(上写真)は最後2-0で勝利を飾り、2016年以来の決勝進出を決めた。デンマークは第1シングルスのビクター・アクセルセンが白星をつかんだが、後続が続かずに無念のベスト4となった。

17日の結果は以下の通り。

■決勝トーナメント

▼準決勝

日本 1−3 中国

MS1桃田賢斗○〔22−20、20−5、キケン〕●石宇奇40分

MD1保木卓朗/渡辺勇大●1〔17−21、21−78、16−21〕②周昊東/何濟庭73分

MS2常山幹太●0〔17−21、15−21〕②李詩灃55分

MD2古賀輝/齋藤太一●0〔11−21、20−22〕②劉成/王懿律49分

MS3西本拳太 試合なし 翁泓暘

常山から勝利を奪った中国の若き期待のホープ・李詩灃

インドネシア 3−1 デンマーク

MS1アンソニー・S・ギンティン●0〔9−21、15−21〕②ビクター・アクセルセン46分

MD1ギデオン/スカムルヨ②〔21−13、10−21、21−15〕1●アストルップ/ラスムセン55分

MS2ジョナタン・クリスティ②〔25−23、15−21、21−16〕1●アンダース・アントンセン90分

MS2アルディアント/アルフィアン②〔21−14、21−14〕0●クリスチャンセン/ソガード38分

▼決勝

インドネシア − 中国

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

投稿日:2021/10/17
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