第51回全国中学校バドミントン大会(山梨県甲府市・小瀬スポーツ公園 体育館)は23日、最終日を迎え、個人戦各種目の準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、女子シングルスのダイジェストをお伝えする。
【女子シングルス】
準決勝2試合はハイレベルなラリーの応酬で、長いゲームとなった。宮崎友花(柳井・山口/写真)と砂川温香(豊四季・千葉)のジュニアナショナル対決は、2−0で宮崎が勝利。玉木亜弥(四天王寺・大阪)と松田仁衣菜(福井工大附福井・福井)の対戦は、2−1で玉木が制して決勝進出を決めた。全身のバネを生かしてコートを駆け回り、力強くラケットを振り抜く砂川、お手本のようなフォームから安定したストロークでラリーを作る松田と、負けた選手のプレーも見応えあり。終了時間はほぼ同じという、どちらも内容の濃い試合だった。
決勝もジュニアナショナル同士の対決となり、第1シードの宮崎が好敵手を相手に集中力を増していく。対する玉木は安定したフットワークでシャトルの下にしっかり入り、力強いショットを放てるのが強み。しかし、宮崎はその玉木を追い込んで体勢を崩し、前で仕留める得意の形でポイントを重ねていく。今大会最高と言えるパフォーマンスを披露した宮崎が21−14、21−9で勝利。自身初の全国優勝を手にした。
【優勝コメント】
宮崎友花(柳井中3年・山口)
優勝できてすごくうれしいです。今大会は、絶対に優勝して次の道に進もうという気持ちで挑みました。団体戦からファイナルゲームが多くてすごくつらかったけど、『絶対に負けたくない、こんなところで負けていたらダメだ』という気持ちが強かったです。そして、キツいときに仲間がいることがすごくうれしかった。頼りになる仲間がいてくれて、本当によかったです。
〈23日の結果〉
▼準決勝
宮崎友花(柳井・山口)②〔21-17、21-11〕0●砂川温香(豊四季・千葉)
玉木亜弥(四天王寺・大阪)②〔21-12、18-21、21-16〕1●松田仁衣菜(福井工大附福井・福井)
▼決勝
宮崎友花②〔21-14、21-9〕0●玉木亜弥
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取材・文/平田美穂
写真/井出秀人