7月31日に開催された東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森 総合スポーツプラザ)8日目のナイトセッションは、男子ダブルス決勝&3位決定戦と、女子シングルス準決勝が行なわれた。
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男子ダブルス決勝は、中国の李俊慧(リ・ジュンフイ/上写真・右)/劉雨辰(リュウ・ユチェン)と、台湾の王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リーヤン)が激突。2018年世界王者の中国ペアと、今年1月のタイOP2戦、そしてワールドツアーファイナルズ2020で3連続優勝を飾った台湾ペアの戦いは、第1ゲームから激しいラリーの攻防に。前半は李俊慧/劉雨辰が先行し10-6とリード。しかし、ここから連続ポイントを重ねた台湾ペアがじわじわと点差を詰めると、14オールからの3連取でついに逆転に成功。後半はそのまま押し切った台湾ペアが、第1ゲームを21-18で先取した。
第2ゲームに入ると、ペースを掌握したのは王齊麟/李洋だった。激しいドライブの応酬から力強く押し込み、上がったシャトルを王齊麟が鋭いスマッシュで叩き込む。5連続得点で13-5、さらに4連続ポイントで17-6とした台湾ペア。終盤は中国ペアも意地をみせたが、最後は、20-12から李洋が放ったドライブを劉雨辰が見送り、これがインの判定。中国ペアがすぐにチャレンジ(映像判定)を要求したが、大型ビジョンに映し出された映像もインの判定となり、この瞬間、王齊麟/李洋の金メダルが決定! 台湾史上初の五輪メダルをつかみとった。
男子ダブルスの3位決定戦は、マレーシアのアーロン・チア/ソー・ウィーイクと、2019年世界王者セティアワン/アッサン(インドネシア)の勝負に。2008年北京五輪で金メダルを獲得して以来(当時のペアは故マルキス・キド)、2つ目のメダル獲得に挑んだ名手・セティアワン。第1ゲームは、そのセティアワン/アッサンが勝負所で連続得点を奪い、21-17で先制した。
第2ゲームもインドネシアペアが先行する展開となったが、中盤、リズムに乗ったチア/ソーが、第1ゲームのお返しとばかりに4連続ポイントなどで逆転に成功。第2ゲームを21-17で奪いファイナルゲームに持ち込むと、勢いは変わらずマレーシアペアに。前半から点差を広げ11-6でインターバルを迎えると、その後もチア/ソーがさらに追加点を奪取。最後は21-14で世界王者を退け、マレーシアに今大会初の銅メダルをもたらした。
女子シングルスは、陳雨菲(チェン・ユーフェイ)と何冰嬌(へ・ビンジャオ)の中国対決を、第1シードの陳雨菲が制して決勝に進出。戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)とプサルラ・V.シンドゥ(インド)の戦いは、戴資穎が2-0で快勝し、五輪で初の決勝進出を決めている。
7月31日のナイトセッションの結果は以下の通り。
【男子ダブルス】
▼決勝
王齊麟/李洋(台湾)②〔21−18、21−12〕0●李俊慧/劉雨辰(中国)34分
▼3位決定戦
A・チア/ソー・WY(マレーシア)②〔17−21、21−17、21−14〕1●セティアワン/アッサン(インドネシア)52分
【女子シングルス】
▼準決勝
陳雨菲(中国)②〔21−16、13−21、21−12〕1●何冰嬌(中国)79分
戴資穎(台湾)②〔21−18、21−12〕0●プサルラ・V.シンドゥ(インド)40分
▼決勝
陳雨菲 – 戴資穎
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images