6月11日、日本バドミントン協会から最新の日本ランキングが発表された。
今回のランキングは、5月29日〜6月2日に開催された2021年日本ランキングサーキット(RC)の結果が反映され、中位以降に変動があった。ここでは、ダブルス3種目のランキングについて紹介する。
【男子ダブルス】
日本A代表の4ペアが上位を占める男子ダブルスは、1位から4位までの順位が前回と変わらなかった。1位は今年の全英OPを制した遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)、2位は同準優勝の園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)と続き、3位に古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)、4位に保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)と、世界を舞台に戦うトップペアが占めている。
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上位4ペアに次ぐのは、RC優勝の竹内義憲(上写真・左)/松居圭一郎(日立情報通信エンジニアリング)。優勝で600ポイントを加算させて8位から5位に浮上した。ここから、目標とするA代表入りに近づきたい。準優勝の金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)も11位から9位と順位を上げ、チームの先輩・園田/嘉村、保木/小林を追う。
そのほかでは、B代表の岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス)は6位。昨年の全日本総合8強の井上拓斗/三橋健也がベスト8入りを果たし、8位にランクインしている。また、混合ダブルスB代表同士で組む山下恭平/緑川大輝(NTT東日本/早稲田大)が11位。12位は格上ペアを撃破して3位に入った武井優太/遠藤彩斗(明治大)が浮上し、13位はペアとして初出場の緒方友哉/柴田一樹(NTT東日本)。伸び盛りの若手ペアは、ここから抜け出して高みをめざしたい。
【女子ダブルス】
世界ランキングでトップ10内に入る松本麻佑/永原和可那(北都銀行)、福島由紀/廣田彩花(丸杉Bluvic)、志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)の3ペアが日本ランキングでもトップ3を占めている。
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RC優勝の星千智(上写真・右)/松田蒼(日本ユニシス)は、前回の順位から一つランクを上げて5位。6位はRC3位の中西貴映/岩永鈴、7位は大竹望月/髙橋美優。いずれも順位を6つ上げて、日本ユニシスペアが4〜7位に並んだ。
前回のランキングで5位だった日本A代表の櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)は、RCに出場しなかったため7位に後退。ペアとして初出場の宮浦玲奈/保原彩夏(ヨネックス)は11位、準優勝の川添麻依子/今井莉子(丸杉Bluvic)は13位に、それぞれランクインしている。
【混合ダブルス】
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日本ランキング1位は東京五輪での活躍が期待される、渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)。RC準優勝の西川裕次郎(上写真・左)/尾﨑沙織(NTT東日本)が2位、優勝した山下恭平/篠谷菜留(NTT東日本)が3位、RC3位の緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)が4位と続いている。混合ダブルスB代表ペアが競い合いながら、A代表ペアの背中を追う。
RC参戦したペアでは、ベスト8の三橋健也/中西貴映(日本ユニシス)が5位、ベスト4の岡村洋輝/星千智(日本ユニシス)が7位にランクイン。浦井唯行/清水望(丸杉/昭和電工マテリアルズ)のペアも8位に入った。
また、日本ユニシスからは1位の渡辺/東野を含め、15位以内に4ペアがランクイン。男女ともS/Jリーグ1部という強みを生かして積極的にエントリーする姿勢は、互いにいい効果をもたらしそうだ。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳