【日本RC】古賀穂が奈良岡功大を下して頂点に!<男子シングルス決勝>

6月2日、2021日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)最終日は、各種目の決勝が行なわれた。ここでは、男子シングルスのダイジェストと選手コメントをお伝えする。

【男子シングルス】

第1シードの古賀穂(NTT東日本/写真)と第2シードの奈良岡功大(IMG)が決勝で激突。ともにB代表の二人の勝負は、80分を超える熱戦となった。

第1ゲームを制したのは奈良岡だ。序盤からスピードを上げて積極的に攻める古賀に対して、得意のレシーブからカウンターを仕掛けてペースを握る。スコアは21-13。古賀は大きく差をつけられた形となった。

しかし、ここから古賀が強さを発揮する。無理に仕掛けず、我慢強くラリーしてチャンスメーク。これでリズムをつかむと、第2ゲームは21-15で古賀がゲット。ファイナルゲームも攻め急がずに我慢してラリーを展開した古賀が、奈良岡を21-12と突き放して優勝を決めた。

最後は渾身のスマッシュを沈めてガッツポーズ。観客のいない静かな会場に、古賀の雄叫びと祝福の拍手が鳴り響いた。

2019年全日本社会人王者の古賀だが、この大会は初優勝。この結果を、さらなるステップアップにつなげていく。

▼決勝(6月2日)

古賀穂(NTT東日本)②〔21-13、15-21、12-21〕1●奈良岡功大(IMG)

【決勝後コメント】

優勝 古賀穂(NTT東日本)

まずは、この大会を開催していただき、お礼を申し上げたいです。応援してくださる方々に少しでも恩返しができたらという気持ちで頑張りました。勝因は、途中で戦い方を変えたこと。最初は自分から攻めてカウンターをされていたんですが、2ゲーム目からは我慢して攻める展開にできた。最後まで気持ちを切らさずにやれたのがよかったかなと思います。

今後の目標は、国際大会があれば優勝をして、A代表入りすることですが、まずはしっかり全日本総合やS/Jリーグでも優勝をねらって頑張っていきたい。同級生の常山幹太選手(トナミ運輸)が東京オリンピックの内定選手になり、次は自分がという気持ちになりました。追いつけ追い越せの気持ちでやって、次のパリ五輪でしっかり結果を残していけたらなと思います。

準優勝 奈良岡功大(IMG)

1ゲーム目はいい形でいけましたが、2ゲーム目は相手にペースをつかまれて、3ゲーム目もそのままいかれてしまいました。ファイナルゲームは、体力的には全然問題なかったのですが、自分のミスが多かった。簡単なミスが出てしまったかなと思います。相手がレシーブとロブでプレッシャーをかけてきたので、それにやられてしまいました。普段からB代表で練習しているので、お互いにどうプレーしてくるかわかっている。簡単にポイントが決まらないと思っていましたし、その中で相手のほうが、ねばりがあったと思います。

優勝をねらった大会だったので、準優勝は悔しいですが、去年の全日本総合よりはいい結果が出せて、よかったなと思います。初戦はファイナルゲームでしたが、それ以降はいい形で勝てたし、決勝は負けてしまいましたが、1ゲームは思うようにできたので、それをもっと我慢して続けられるように練習に励みたいと思います。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

投稿日:2021/06/02

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