12月22日(火)にバドミントン・マガジン1月号が発売されました。おすすめのページの一部を紹介します。
<特別レポート>
大学生&社会人対抗戦
Badminton Survivor
12月27日に今年国内唯一の公式戦として開催された全日本総合の幕が閉じたが、この総合で4強入りしたのが、11月の大学生&社会人対抗戦『Badminton Survivor(通称・バドサバ)』で優勝した田中湧士(日本大)だ。
総合の準々決勝では、バドサバの決勝で対戦した(いや、「するはずだった」と書くべきか…)嶺岸洸(法政大)と再度対戦。バドサバ決勝は、嶺岸が2ポイント目で足をつってしまって棄権したためあっけない幕切れだったのだが、田中いわく総合の準々決勝では、その“バドサバの決勝”というイメージで戦えたのが彼自身にとってよかったのだと言う。
バドミントン・マガジン1月号では、インカレの中止を受けて、有志により実現した、その交流大会のもようをレポート。熱戦レポートのほか、今大会にかけた大学生たちの思いや熱戦の舞台裏などもお伝えしています。
【担当者メモ】開催の舞台裏をクローズアップ
「試合を経験して引退してほしい」という思いで、万全なコロナ予防対策を講じて開催へ
7月21日にインカレ中止が発表されて以降、強豪校の監督やコーチなど関係者が、さまざまな交流大会などを実施して学生たちに実戦の場を提供しようと取り組んできた。この交流戦の開催を発案し、企画した藤本ホセマリ氏(中央大コーチ)もその一人。特に、公式戦がないまま卒業を迎える4年生に対し、「試合を経験して引退してほしい」という思いは強かったという。本来インカレが行なわれる予定だった愛知で開催。「愛知の方が本当に協力してくれて、それなしではできなかった。全国から来やすいという意味でもよかったですね」と藤本氏は言う。
準備段階からコロナ対策には万全を期した。会場入りする選手や関係者の体調管理報告をウェブ上で徹底。会場でのマスク着用や他団体との交流禁止、試合後の握手禁止、シャワーやロッカーの使用禁止といった細かいルールを出場者に周知させたのはもちろん、使用コートを間引きし、事前に全試合のタイムテーブルをつくって選手は試合に合わせて会場入りするなど密にならない工夫がされた。種目によって決勝を2日間に分けたのも、密を回避するため。運営側が「換気タイムです」とアナウンスすると、客席にいた学生が協力し合って窓を開けるなど、コロナ予防対策の意識を共有しながら大会が開催されていたのが印象的だった。
「試合をたくさんしてほしいという思いから、リーグ戦にして、勝っても負けても1日に3、4試合。選手はかなり疲れたようで、たとえ翌日に試合がなかったとしても、夜に外出する元気はなかったようです。それも結果的にコロナ対策としてよかったですね」と藤本氏。
そして、なにより一番よかったのは、「中央大の4年生たちが全員出場してくれたことです」とも。4年生たちは「最後に試合ができたので、いい形で引退できます」と藤本コーチに感謝して、会場を後にした。
大会の結果、レポートの詳細はぜひバドミントン・マガジン1月号をご覧になってください。
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文/バドミントン・マガジン編集部