10月17日、『2020 ALLJAPAN Badminton高校選抜大会 Win back ~大切なものを取り戻そう~』(大阪府・東大阪大柏原高体育館)が開幕した。このイベントは、全国大会の中止などで全国のライバルと試合をする機会が少なくなっている高校生のために、男子チームの指導者たちが中心となって企画した交流大会。昨年のインターハイ王者・聖ウルスラ学院英智(宮城)や、同3位のふたば未来学園(福島)、東大阪大柏原(大阪)など全国各地から9校(12チーム)が参加し、2複3単の団体戦で熱戦を繰り広げた。
実行委員の神戸村野工(兵庫)の友金幸雄監督によると、今大会の参加校は今年4月に企画していた合同合宿に参加を予定していたチームだという。すべてのチームが集まれたわけではないが、「新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底しながら、なんとか大会という形で実現できないか」と開催への道を模索。様々な協力を得て、9校での開催にこぎつけた。
特に参加制限は設けていないが、ほとんどが1、2年生の新チームで挑戦。全国のライバルを相手に戦う貴重な腕試しの機会となった。
2日間に渡って開催される大会は初日、予選リーグと決勝トーナメント1回戦が行なわれた。試合はまず、3チームずつがAからDの4つのリーグに分かれて予選リーグを実施。各リーグの1位と2位が決勝トーナメントに進出する方式で行なわれた。
熱戦の多かった決勝トーナメント1回戦を勝ち上がり、ベスト4進出を決めたのは、埼玉栄A(埼玉)、名古屋経済大市邨(愛知)、東大阪大柏原A(大阪)、東大阪大柏原Bの4チーム。予選Aリーグ1位通過の埼玉栄Aは、Cリーグ2位の柳井商工(山口)を3-0のストレートで下してベスト4入り。Bリーグ1位の名経大市邨は、埼玉栄Bを3-2の末に撃破して準決勝進出を果たした。
そして、ベスト4をかけて争われた反対の山の2試合は、東大阪大柏原A(Cリーグ1位)と聖ウルスラ学院英智(Bリーグ2位)、ふたば未来学園(Dリーグ1位)と東大阪大柏原B(Aリーグ2位)が対決。ともに激闘となった試合はまず、柏原Aが聖ウルスラを3-1で破って準決勝進出を決めると、Bチームも躍動。ともに3年生を数名擁するふたば未来との対決を3-2で制し、ベスト4入りを決めた。
これで明日18日に行なわれる準決勝のカードは、埼玉栄Aと名経大市邨、柏原のA・Bチーム同校対決に。どのチームが優勝をつかむのか、注目が集まる。
初日の結果は以下の通り。18日は下位リーグ戦および順位決定戦も行なわれる。
【予選リーグ結果】※丸数字は順位
▼Aリーグ
東大阪大柏原B 3-2 混成チーム
埼玉栄A 3-0 混成チーム
埼玉栄A 3-2 東大阪大柏原B
①埼玉栄A(埼玉)②東大阪大柏原B③混成チーム
▼Bリーグ
名古屋経済大市邨 3-1 新田
名古屋経済大市邨 3-1 聖ウルスラ学院英智
聖ウルスラ学院英智 3-0 新田
①名古屋経済大市邨(愛知)②聖ウルスラ学院英智(宮城)③新田(愛媛)
▼Cリーグ
柳井商工 3-2 八代東
東大阪大柏原A 3-1 八代東
東大阪大柏原A 3-0 柳井商工
①東大阪大柏原A(大阪)②柳井商工(山口)③八代東(熊本)
▼Dリーグ
埼玉栄B 3-0 神戸村野工
ふたば未来学園 3-0 埼玉栄B
ふたば未来学園 3-0 神戸村野工
①ふたば未来学園(福島)②埼玉栄B(埼玉)③神戸村野工(兵庫)
【決勝トーナメント】
▼1回戦
埼玉栄A 3-0 柳井商工
野口翔平/馬屋原光大郎 2-1 永田 拓己/増田翔
井上誠也/大垣空也 2-0 大野陽輝/本田歩昂
井上翔太 2-0 長岡毅晃
名経大市邨 3-2 埼玉栄B
阿保龍斗/上田康誠 2-1 坪倉太陽/川邊悠陽
青山留尉/大羽航正 1-2 大屋光/大澤史和
冨田万南斗 1-2 藤原睦月
阿保龍斗 2-0 坪倉太陽
上田康誠 2-0 大屋光
東大阪大柏原A 3-1 聖ウルスラ学院英智
池田真那斗/犬嶋宏介 1-2 安保武輝/相澤大智
石神文太/野村波輝 2-0 片山裕翔/山岡陸歩
川畑史吹 2-1 千葉倫也
石神文太 2-0 大内統馬
池田真那斗 打切り 深井俊椰
東大阪大柏原B 3-2 ふたば未来学園
宇治夢登/谷津央祐 2-1 吉田翼/荻原聖也
小山志月/小原輝 2-0 小林倫太朗/崎野翔太
溝上大貴 0-2 阿部大輔
宇治夢登 0-2 岩野滉也
谷津央祐 2-0 齋藤広
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/江見洋子