2019年度のS/Jリーグ女子4位であり、福島由紀&廣田彩花ペアが所属するアメリカンベイプ岐阜が経営破綻したことが明らかになった。同チームの今井彰宏監督はじめ、コーチおよび選手は、岐阜県岐阜市に本社を持つ株式会社丸杉の社員として迎えられ、チームは新たに『丸杉Bluvic(ブルビック)』として、スタートする。
6月4日、福島と廣田の両選手が、『丸杉Blulvic』への入団オンライン会見を行ない、新天地での意気込みや、来年に延期となった東京オリンピックへの思いも語った。また、会見には株式会社丸杉の杉山忠国・代表取締役社長も登壇。チーム移管の経緯や、今後の活動や練習環境に関しても説明した。
杉山社長によれば、4月の連休前に今井監督、吉冨桂子コーチ、および日本バドミントン協会幹部から直接、チームの状況に関して説明があり、支援を依頼されたことで、今回の移管が実現したという。
新チーム『丸杉Bluvic』に所属するのは、これまでアメリカンベイプ岐阜に所属していた今井監督、吉冨コーチ、末綱聡子コーチ、そして福島と廣田を含む選手9名。さらに、スクール事業に従事するスタッフも含まれ、計16名となる。
すでにS/Jリーグ側からの承認も得ており、2020年度も引き続き、S/Jリーグのトップカテゴリーに属することになる。
丸杉には男子、女子ともにバドミントン部があり、男子はS/Jリーグ、女子はS/JリーグⅡに属しているが、これとは別チームとして活動する。使用体育館や活動環境に関しては、アメリカンベイプ岐阜として活動していた従来と変わらない。
これに関しては、「これまでの我々のチームは2部に所属していましたから、合流という形になると、それに対する戸惑いも出てくる。また、新たに迎える選手たちの環境を変えたくないというところもあった」と杉山社長が、その理由について説明した。
『丸杉Bluvic』に所属する選手は、株式会社丸杉の社員として契約。2021年12月までは『丸杉Bluvic』としてチームを継続していき、その後については関係者と協議していくとのことだ。
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部