いつもバド×スピ!をご利用いただき、誠にありがとうございます。
2015年5月10日にスタートしたバド×スピ!は、本日で6年目を迎えました。コロナウイルスの影響で各大会が中止・延期となっており、皆さまが楽しみにしている日本代表の活躍、全国大会のニュース・写真を配信することはできていませんが、できる限りバドミントンの情報をお届けしていきますので、引き続きバド×スピ!をよろしくお願いします。
また、毎月22日に発売しているバドミントン・マガジンは、5月22日(金)に発売する号が通算499号、6月22日(月)発売の号が通算500号となります。現在、全国の書店が緊急事態宣言に伴う営業自粛などにより、バドミントン・マガジンをいつも通り購入できない方が増えています。Amazonや楽天BOOKSなどのネットショップでも売り切れや配送の遅延などが起こっています。購入はスポーツクリックなども活用しながら、次号以降は予約などを利用してバドミントン・マガジンを手にしてもらえれば幸いです。皆さまが買ってくれれば、バドマガの未来はまだまだ続きます(バドマガ500号アンケートもよろしくお願いします!)。
さて、一つの節目ですので、ここでは、バド×スピ!立ち上げから、今日までの5年で感じたことを綴ってみたいと思います。
そもそも、「バドミントンの総合サイトをはじめよう」という声が上がったのは、サイトオープンから約1年前のことでした。当時、私も立ち上げメンバーとしてサイト内の企画や構成などを考えていましたが、バド×スピ!を始めるにあたって大きな不安がありました。それは「バドミントンをする人は、バドミントンのニュースに関心はあるのか」というものです。
野球やサッカーのように毎週、毎日試合が行なわれたり、海外の情報があふれ出てくるスポーツではありません。競技者志向が強い傾向にあるため、技術のレベルアップや練習方法を求める人はたくさんいても、結果やニュースに興味を持つ人は少ないのではないか。そういった部分が、不安を抱く要因の一つでした。バド×スピ!は無料でニュースを届けることができていますが、運営費も“ゼロ”というわけにはいきません。誰も見てくれないのであれば、1年も継続できないのでは……。ある意味、バドミントン愛好者・ファンの興味・関心による“ひと押し”に頼るしかありませんでした。
その不安は……いま、こうやって6年目突入の報告ができているように、多くの“ひと押し”によって、バド×スピ!は継続しています。その理由を考えるならば、やはり日本代表の活躍があってのものでしょう。「決勝進出!」「優勝!」「ライバルに勝利!」「世界一!」――こういった言葉が記事の中で賑わうからこそ、「今日の結果はどうかな?」「○○選手は勝ったのかな?」と皆さんが興味・関心を持ってくれたわけです。仮にいまのような活躍がなかったら……きっとバド×スピ!は何度も危機に陥っていたでしょうし、バドミントンもまだまだマイナー路線を歩んでいたのかもしれません。
選手たちを手本に
バドミントンの競技人口は、この5年で約2万5000人も増え、メディアでも取り上げられる機会が格段に多くなりました。競技志向が強いバドミントンにも、5年の間に“観る・応援する”文化が、ほんの少しではありますが芽生えています。あとは、これをどう根づかせていくか――。それは、メジャースポーツに近づく分岐点に立っていることであり、日本バドミントンが長らく抱えていた課題と真剣に向き合う時期でもある、ということです。そして、東京オリンピックという追い風が穏やかになってしまったことで、日本バドミントンの真価が問われているのだと思います。
皮肉にも、今回のコロナ騒動によって、その課題を克服するためのヒントは見えてきました。それが“つながる”ということです。日本のトップ選手がSNS上で発信する、ライブ動画やメッセージ。選手たちの“つながろう”とする純粋な気持ちによって、距離を近くに感じた愛好者・ファンは多いはず。夏にあった目標を突然失った選手たちにとっては、バドミントンとつながるきっかけにもなっているでしょう。トップ選手たちはこの状況下で、日本のバドミントンにとってやるべきことを察知し、自然と行動に移しています。
話は大きくなってしまいましたが、トップ選手たちが日本バドミントンの未来を支えようとしているわけですから、バド×スピ!も選手たちを見習って、愛好者やファンとの“つながり”を大切にしていきたい。できることは限られていますが、ニュースや動画配信の更新も継続しつつ、SNSなどを通して少しでも皆さんが楽しむ、喜ぶことに取り組んでいきます(炎上しないように、頑張ります)。
つながりを大切に――。
バド×スピ!の次なるテーマです。
文/佐々木和紀