みなさん、こんにちは。編集部・有です。毎月、作業を終えたあとの1回だけの更新がすっかり定着してしまっていますが、今回もお付き合いのほど、よろしくお願いします。
去る14日(月)のお昼過ぎに、10月号の作業が終わりました。13日(日)がヨネックスOPジャパン(YOJ)の最終日で、その結果を盛り込んでのレポートページを作成したため、最後は時間との戦いでもありましたが、なんとか雑誌ができ上がってきました。
巻頭カラーで8ページをとりましたが、とにかく「ページが足りない!」というのが正直な感想です。そんなこともあり、11月号でもページをとって大会のこぼれネタなどをお伝えする予定です。
今回のブログも、誌面では詳しく紹介しきれなかったYOJのトピックスです。本サイトでも大会のニュースをお届けしていましたが、写真を見て、「いつものYOJと会場の雰囲気が違うぞ」と思った方、いませんでしたか? そうなんです、今回大きな話題となっていたのが会場の「照明」です。準々決勝が行なわれた4日目以降、周囲の照明を落とし、コートだけが浮かび上がるような演出照明が採用されました。全英OPなどではすでにおなじみですが、日本では初の試みでした。
去年の写真と比べてもわかるように、その違いは歴然。周囲が暗くなるため、選手はシャトルが見やすくなるというメリットがあります。男子シングルスで決勝に進出したビクター・アクセルセン(デンマーク)も「準々決勝からはシャトルが見やすくなって、いい雰囲気でした」といっていました。
観る側にしても、シャトルが見やすくなるという点は共通でしょう。もう一つ、個人的に感じたのは、“非日常感”が味わえるということ。いつものバドミントンの空間とは明らかに異なる雰囲気が醸成されていて、それだけである種の“ワクワク感”が得られると思います。さらに目の前で白熱した試合が繰り広げられれば、選手の一つひとつのプレーにより引き込まれるのではないでしょうか。純粋な「競技」でありながら“劇”や“ショー”にも近い、華やかさのようなものも感じられました。
もちろん、このほかにもさまざまな感想や意見を持った方がいらっしゃるでしょう。特殊な機材が必要なため経費がかさむ点、観客席に照明がほとんど当たらないため自分の手元が見にくい点などのデメリットがあるのも事実です。ただしどちらにしても、最近「観るスポーツ」としての要素がより求められているバドミントンにあって、今回の照明が一石を投じたのは間違いないと思います。
観戦に行かれた方、あるいは実際のコートで行なわれたイベントに参加された方、もしよかったら感じたことを編集部にお寄せいただけませんか。後日、機会を設けてそれらを紹介させていただくかもしれません。
*なお10月号は、例月とは異なり明日23日(水・祝)の発売です。お間違いのないようお願い申し上げます。