【全日本総合2019】「学んだことを次に生かして、来年ここに戻ってきたい(大竹)」<準々決勝・選手コメント-2>

日本一を決める「第73回全日本総合選手権」が、11月26日に開幕した。今年も東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に、12月1日の決勝戦まで熱戦が展開される。大会4日目の29日は、各種目準々決勝を実施。ここでは、各種目で熱戦を繰り広げた選手たちのコメントを紹介する。

大竹望月(手前)&髙橋美優(青森山田高3年&2年)

結果:福島由紀/廣田彩花(アメリカンベイプ岐阜)に0-2で敗戦 

大竹「世界トップのペアと戦えるのは楽しみで、最後まで楽しくやっていこうと声を掛け合って入りました。これまでのペアと、球のスピード、動くスピードなどが全然違う。自分たちがやりたいようにできなかった部分がありました。でも、2ゲーム目の後半、攻めていくなかで何本か点数を取れたので、前半にもう少し打っていれば、もっと点数が取れたかなというのがあります。このペアでは、これが最後の試合。少し後悔というか、やり残した部分があるので、少し残念かなと思います。

私は来年から実業団(日本ユニシス)にいきます。世界で金メダルを取れる選手になりたいので、今回学んだことをしっかり次に生かして、来年ここに戻ってきたい。次はベスト4をねらいたいです」

 髙橋「大竹先輩と組む最後の試合。ベスト8の目標は達成できましたが、もうちょっとやれたかなというのがあります。後悔せずに終わりたかったけど、自分たちのやりたいように全然できずに悔しい。でも、こういう舞台でやれたのは初めてだったので、大竹先輩にはすごく感謝しています。先輩がいなかったら、ここには立てなかった。ペアを組めて、本当によかったです。

(高校の先輩であり、あこがれの福島選手と戦えたことに関して)オリンピックをめざしている選手がどういうレベルなのかを感じて、もっとレベルアップしなきゃいけないと感じました。今回は自分が足を引っ張ったりしていたので、来年は、もっと強くなってここに帰ってきたいです」

市川和洋&馬屋原大樹(ジェイテクト)

結果:遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)に0-2で敗戦

市川「準々決勝は雰囲気もガラッと変わって、相手は世界トップのペア。自分たちの攻撃をレシーブする人はたくさんいるけど、相手はその質が高くて、考えてショットを打たれたので、足を止められてしまいました。攻撃のバリエーションも多いので、なかなか崩せなかったです。

この一年、ベスト8を目標にやってきたので、初めてのベスト8は素直にうれしい。昨日の準々決勝は去年負けていた相手だったので(竹内義憲/松居圭一郎〈日立情報通信エンジニアリング〉)、今年は絶対に勝つという気持ちでした。相手より気持ちで勝っていたのが勝因だと思います。自分たちの一番の目標は、B代表に入ること。来年は、このレベルのペアを相手に、もっと戦えるようにしたいです」

 馬屋原「世界のトップ選手と戦えて楽しかったですし、何回か、自分の決めたいショットを決めたりできたのはよかった。今後、このレベルのペアを相手に、もっと勝負できるように取り組んでいきたいです。

(昨日、日体大の先輩ペアに勝つことができた要因は)自分たちの得意な攻撃の形で攻めていけた。らしさが出せた試合でした。ベスト8に入れてよかったです」

仁平菜月(トナミ運輸)

結果:大堀彩(トナミ運輸)に0-2で敗戦

「自分の力を出し切れなかった部分があります。自分のミスが続いてきたときに切り替えられず、入れよう、入れようとして硬くなってしまったのが一番の敗因。集中力、1本に対する気持ちというのが、私のほうが弱かったのかなと思います。大堀先輩は私より全然上の選手。自分はやっぱり、まだまだなんだと実感しました。

これから世界でもっと勝ってために、スピードやテクニック、ショットの精度などを上げていきたい。(昨年の)ケガは十分直っているので、これから日本でも世界でも勝っていけるように。2024年のパリ五輪が頭に入っているので、そこをめざして、また1年、何をやっていけばいいかをしっかり考えてやっていけたらと思います」

大家夏稀(NTT東日本)

結果:奥原希望(太陽ホールディングス)に0-2で敗戦

 「奥原さんの球に、まったくついていけなかったです。最初からスピードを上げていこうという気持ちでしたが、思った通りにできなかった。うまくいかなかったときにどう対応するかを、これからもっと頑張っていかなきゃいけないとすごく感じます。簡単なミスが多くて、悔いが残る結果になってしまいました。

奥原さんとは一緒に練習していて、たまに打ってもらいます。練習に取り組む意識が全然違って、1球1球、1ラリー1ラリーを、覚悟を持って必死に食らいついている。一球にかける思いを学んでいて、自分もやってきたつもりでしたが、こういう結果なので、まだ足りなかったんだと思います。明日、明後日の練習から、今日の負けをいかせるようにやっていきたいです」

取材・構成/楊順行、吉井信行、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

投稿日:2019/11/30
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