11月16日に開催されたBWFワールドツアー・香港OP(Super500)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
日本勢は4種目で準決勝に進出。女子シングルスの山口茜(上写真)は、7月末のジャパンOP(Super750)以来の決勝に進むべく、ラチャノック・インタノン(タイ)と対戦した。前日に奥原希望を下したタイのエースを相手に、山口は第1ゲーム23-21で先制。そのまま第2ゲームも奪いたかったが、その出だしで7連続失点を許してしまう。第2ゲームは追い上げ届かずに15-21で落とした山口は、最終ゲームも中盤以降にインタノンに先行されて、12-21で敗戦。久々の決勝進出はならかった。
女子ダブルスでは松本麻佑(上写真・右)/永原和可那が、韓国の張藝娜(ジャン・イェナ)/金慧麟(キム・ヘリン)と対戦。第1ゲームを18-21で落とした松本/永原は、第2ゲームも6連続失点などで相手に主導権を握られ0−2で苦杯。松本/永原も、8月の世界選手権以来の決勝進出はならず。それでも、デンマークOP(Super750)から4大会連続ベスト4の成績を残している。
前日の準々決勝では世界ランク1位のギデオン/スカムルヨ(インドネシア)から勝利をもぎとった遠藤大由/渡辺勇大は、韓国の催率圭(チェ・ソルギュ)/徐承宰(ソ・スンジェ)に0−2のストレートで敗れた。第1ゲームは17-18から3連取を許し、第2ゲームは18-15から逆転を喫して決勝の切符を逃した。
最終試合に組まれた混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗(上写真・左)は、インドネシアのファイザル/ウィジャジャと対戦。第1ゲームは序盤から先行した渡辺/東野が21-16で先制すると、第2ゲームもリードを奪いながら試合を勧めた日本ペアが21-14で勝利。渡辺/東野が日本勢で唯一の決勝進出を決めた。
このほか、男子シングルスでは、アンソニー・S・ギンティンとジョナタン・クリスティのインドネシア対決を制したギンティンが決勝へ。もう一方の山からは、インドのスリカンス・キダムビを2−0で破った地元香港の李卓耀(香港)が勝ち上がった。男子ダブルスは、世界王者のセティアワン/アッサン(インドネシア)と、遠藤/渡辺を破った催率圭/徐承宰が激突する。
▼準決勝(11月16日)
【男子シングルス】
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)②〔22−20、13−21、21−18〕1●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)81分
李卓耀(香港)②〔21−9、25−23〕0●スリカンス・キダムビ(インド)42分
【女子シングルス】
陳雨菲(中国)②〔21−18、14−21、21−15〕1●ベイウェン・ツァン(アメリカ)53分
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔21−23、21−15、21−12〕1●山口茜62分
【男子ダブルス】
セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔21−13、16−21、21−16〕1●李俊慧/劉雨辰(中国)45分
催率圭/徐承宰(韓国)②〔21−17、21−19〕0●遠藤大由/渡辺勇大41分
【女子ダブルス】
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−17、23−21〕0●鄭景銀/ベク・ハナ(韓国)52分
張藝娜/金慧麟(韓国)②〔21−18、21−14〕0●松本麻佑/永原和可那45分
【混合ダブルス】
何濟庭/杜玥(中国)②〔21−14、21−18〕0●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)35分
渡辺勇大/東野有紗②〔21−16、21−14〕0●ファイザル/ウィジャジャ(インドネシア)39分
▼決勝戦(11月17日)
【男子シングルス】
李卓耀(香港) ― アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)
【女子シングルス】
陳雨菲(中国) ― ラチャノック・インタノン(タイ)
【男子ダブルス】
セティアワン/アッサン(インドネシア) ― 催率圭/徐承宰(韓国)
【女子ダブルス】
陳清晨/賈一凡(中国) ― 張藝娜/金慧麟(韓国)
【混合ダブルス】
何濟庭/杜玥(中国) ― 渡辺勇大/東野有紗
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO