11月7日に開催されたBWFワールドツアー・福州中国OP(Super750/福州)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。
女子シングルス・世界ランク1位で今大会に臨んでいる奥原希望(上写真)は、2回戦でタイの4番手、ニチャオン・ジンタポルと対戦。第1ゲームは6連続得点などで突き放した奥原が21-10で先制すると、第2ゲームも相手に先行を許さず21-11 。2−0で快勝した奥原が、難なく2回戦を突破した。前日に中国の若手選手を下した大堀彩は、中国のエース、陳雨菲(チェン・ユーフェイ)と激突。第1ゲームは18-21とした大堀だったが、第2ゲームは13本に封じ込まれて敗戦。初戦の勢いを生かせず、準々決勝進出とはならなかった。
男子シングルスの桃田賢斗は、2回戦でマレーシアの若手・リー・ジジャと対戦した。大会初日の1回戦では、同じくマレーシアのリュウ・ダレンが第2ゲームでキケンし、余力を残して勝利をつかんだ桃田。リー・ジジャとの対戦でも第1ゲーム21-9で封じると、第2ゲームもリードを奪って11-3。すると、ここでリー・ジジャがキケンとなり、桃田が2試合連続でキケン勝ち。準々決勝へと駒を進めた。また、日本2番手の西本拳太は、台湾のエース周天成(チョウ・ティエンチェン)との勝負に挑み、0−2で敗戦。2回戦の壁に阻まれ、ベスト8を逃した。
男子ダブルスは、園田啓悟/嘉村健士がマレーシアペアとの接戦を22-20、21-18でモノにしてベスト8入り。女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花は台湾ペアを、松本麻佑/永原和可那(上写真・右)は中国の若手ペアをそれぞれ2−0で退けて2回戦を突破した。一方、女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀は、ブルガリアの姉妹ペアに0−2で苦杯。男子ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大も、インドの若手・シェティ/ランキレッディにファイナルゲームまで持ち込まれ、最後は11-21で敗れた。
渡辺勇大/東野有紗が勝ちに残った混合ダブルス。その渡辺/東野は1回戦で権藤公平/栗原文音を破っている中国の若手ペアに対し、第1ゲーム21-17で先制。第2ゲームこそ奪われたが、最終ゲームは21-13で抑えて1時間の勝負を白星で飾った。
2回戦の結果、準々決勝の対戦カードは以下の通り。
▼2回戦(11月7日)
【男子シングルス】
桃田賢斗○〔21−9、11−3、キケン〕●リー・ジジャ(マレーシア)21分
西本拳太●0〔16−21、19−21〕②周天成(台湾)53分
【女子シングルス】
奥原希望②〔21−10、21−11〕0●ニチャオン・ジンタポル(タイ)37分
大堀 彩●0〔18−21、13−21〕②陳雨菲(中国)41分
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士②〔22−20、21−18〕0●ゴーSF/イズッディン(マレーシア)47分
遠藤大由/渡辺勇大●1〔18−21、23−21、11−21〕②シェティ/ランキレッディ(インド)65分
【女子ダブルス】
松本麻佑/永原和可那②〔21−12、21−15〕0●董文静/馮雪穎(中国)41分
髙橋礼華/松友美佐紀●0〔11−21、17−21〕②G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)47分
福島由紀/廣田彩花②〔21−12、21−10〕0●許雅晴/胡綾芳(台湾)39分
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−17、16−21、21−13〕1●任翔宇/周超敏(中国)60分
▼準々決勝(11月8日)
【男子シングルス】
桃田賢斗 ― ビクター・アクセルセン(デンマーク)
陸光祖(中国) ― 周天成(台湾)
ジョナタン・クリスティ(インドネシア) ― アンダース・アントンセン(デンマーク)
伍家朗(香港) ― ラスムス・ゲンク(デンマーク)
【女子シングルス】
奥原希望 ― 何冰嬌(中国)
ラチャノック・インタノン(タイ) ― 陳雨菲(中国)
戴資穎(台湾) ― キム・ガユン(韓国)
ミシェル・リー(カナダ) ― ブサナン・ンバルンパン(タイ)
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士 ― ラングリッジ/エリス(イングランド)
李俊慧/劉雨辰(中国) ― シェティ/ランキレッディ(インド)
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア) ― ラムスフス/ザイデル(ドイツ)
セティアワン/アッサン(インドネシア) ― A・チア/ソーWY(マレーシア)
【女子ダブルス】
松本麻佑/永原和可那 ― 鄭雨/李汶妹(中国)
福島由紀/廣田彩花 ― チョウMK/リーMY(マレーシア)
金昭英/孔熙容(韓国) ― 陳清晨/賈一凡(中国)
李紹希/申昇瓚(韓国) ― G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗 ― ジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)
鄭思維/黄雅瓊(中国) ― 徐承宰/蔡侑玎(韓国)
王懿律/黄東萍(中国) ― チャンPS/ゴーLY(マレーシア)
ゴーSH/ライSJ(マレーシア) ― デチャポル/サプシリー(タイ)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO