国内最高峰のリーグ戦「JTB バドミントンS/Jリーグ2019」が、11月2日(土)に北海道札幌市(札幌中央体育館)で開幕した。ここでは、SブロックとJブロックで2試合ずつ、計4試合が行なわれた男子の模様をダイジェストでお伝えする。
女子のダイジェストはこちら
男子の開幕ゲームとなったのは、トナミ運輸 vs JR北海道と日本ユニシスvsジェイテクトの2試合。そのうち、大会3連覇中の王者・トナミ運輸は、地元のJR北海道を相手に海外遠征帰りの日本A代表を出場させるベストメンバーで臨み、王者の貫禄を見せつけた。
トナミ運輸は、第1ダブルスにチームの大黒柱である園田啓悟/嘉村健士(上写真・左)を起用。その園田/嘉村は、ウォーミングアップがしづらい開会式直後の試合ということもあり、第1ゲームこそ動きに精細さを欠いたが、東野圭悟/渡部大から21-17でこのゲームを奪う。すると、徐々に調子を取り戻して第2ゲームは8本と圧倒。園田/嘉村がエースの役割を果たして、チームにいい流れを引き込んだ。
その流れを受けたトナミは、第1シングルスで西本拳太が塚本光希に、第2ダブルスで保木卓朗/小林優吾が中峰信太朗/武石優斗にいずれも完勝といっていい内容でストレート勝ち。トナミ運輸が1ゲームも落とさず3−0で快勝し、開幕戦で好スタートを切った。
その他の男子の試合は、4年ぶりの王座をめざす日本ユニシスがジェイテクトと対戦。日本ユニシスは第1ダブルスで遠藤大由/岡村洋輝が宮嶋航太郎/小林晃にファイナル19で敗れる想定外の黒星を喫したが、シングルスの渡邉航貴と第2ダブルスの井上拓斗/金子祐樹がストレート勝ちして開幕白星とした。
また、第1試合後に行なわれた残る2試合は、NTT東日本がエース・桃田賢斗(上写真)などの活躍もあり東北マークスに3−0で勝利。昨季4・5位の対戦として注目された日立情報通信エンジニアリングと三菱自動車京都の試合も、日立情報通信エンジニアリングが3−0で勝利し、男子はすべての試合で昨季の上位チームが開幕戦で白星を得る結果となった。
トナミ運輸・荒木純監督
「開幕戦はA代表でいくから、そのつもりで準備してほしいと以前から話していました。リーグのスタートというのは、どうしても緊張感があると思います。ですが、そこをしっかりと3−0。1ゲームも落とさずにストレート勝ちができたので、いいスタートを切れたと感じています」
▼Sブロック試合結果
トナミ運輸(1勝)3―0JR北海道(1敗)
園田啓悟/嘉村健士②〔21−17、21−8〕0●東野圭悟/渡部大
西本拳太②〔21−15、21−8〕0●塚本光希
保木卓朗/小林優吾②〔21−16、21−14〕0●中峰信太朗/武石優斗
日立情報通信エンジニアリング(1勝)3―0三菱自動車京都(1敗)
竹内義憲/松居圭一郎②〔21−13、21−12〕0●内田裕太郎/三上楓
小本翔太②〔18−21、21−18、21−15〕1●常山明良
高野将斗/玉手勝輝②〔19−21、21−13、22−20〕1●疋田聖也/西谷春樹
▼Jブロック試合結果
日本ユニシス(1勝)2―1ジェイテクト(1敗)
遠藤大由/岡村洋輝●1〔15−21、21−13、19−21〕②宮嶋航太郎/小林晃
渡邉航貴②〔21−11、21−6〕0●田中佑貴
井上拓斗/金子祐樹②〔21−15、21−16〕0●市川和洋/馬屋原大樹
NTT東日本(1勝)3―0東北マークス(1敗)
古賀輝/齋藤太一②〔17−21、21−7、21−7〕1●佐伯健人/岡村翼
桃田賢斗②〔21−11、21−6〕0●菊地裕太
星野翔平/西川裕次郎②〔21−18、19−21、21−12〕1●鈴木大裕/三浦光將
取材・文/吉井信行
写真/川口洋邦