9月29日に開催されたBWFワールドツアー・韓国OP(仁川/Super500)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
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7月以降、男子シングルスのジャパンOP(Super750)、世界選手権、中国OP(Super1000)など、上位大会のタイトルを立て続けに獲得してきた桃田賢斗(写真)。その強さは、韓国OPの決勝でも変わらなかった。
相手は過去の対戦成績で圧倒する台湾の周天成(チョウ・ティエンチェン)。第1ゲームは桃田が17-12から、一時は17オールまで追いつかれる展開となったが、終盤に振りきって21-19で優勝に王手をかける。第2ゲームに入ると、互いにポイントを奪い合うシーソーゲームで試合が進み17-16。ここから桃田が2連取してプレッシャーをかけると、周天成の追走を抑えて21-17で勝利。日本のエースが韓国の地でも頂点に立った。
男子ダブルスの決勝戦には、園田啓悟/嘉村健士(写真右)が勝ち上がった。Super500以上の大会では、久々の決勝進出(4月のシンガポールOP優勝以来)を果たした2人。優勝をかけてインドネシアのアルディアント/アルフィアンと激突すると、第1ゲームは8−4と園田/嘉村がリード。しかし、中盤に10-11で逆転を許すと、後半も引き離されて16-21。第2ゲーム前半は、ポイントを取りあう競り合いとなったが、12オールから抜け出したインドネシアペアが先行する。園田/嘉村も食らいついたものの、終盤16-17から2連続ポイントなどを奪われて敗戦。園田/嘉村は優勝を逃したが、上位大会では久々の好成績をつかみとった。
そのほか、混合ダブルスは世界ランク1位の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)と、タイのエース、デチャポル(写真右)/サプシリーが対戦。これまで圧倒的な強さを見せている中国ペアに対し、第1ゲームはタイペアが21-14で先制する。さらに第2ゲームも序盤から先行したデチャポル/サプシリーが、中国ペアを抑えて2−0で勝利。世界選手権決勝で敗れた雪辱を果たしたタイペアが、見事韓国OPの頂点に立った。
女子シングルスは、中国の何冰嬌(中国/へ・ビンジャオ)がラチャノック・インタノン(タイ)をファイナル勝負の末に破り、Super500以上の大会では2016年のフランスOP(SS)以来の優勝。女子ダブルスは、韓国の同国決勝となり、ジャパンOP優勝など今季好調の金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)が、李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)を2−1で下して地元Vを達成。上位大会では今季2度目のタイトルを手にしている。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
桃田賢斗②〔21−19、21−17〕0●周天成(台湾)53分
【女子シングルス】
何冰嬌(中国)②〔18−21、24−22、21−17〕1●ラチャノック・インタノン(タイ)75分
【男子ダブルス】
アルディアント/アルフィアン(インドネシア)②〔21−16、21−17〕0●園田啓悟/嘉村健士39分
【女子ダブルス】
金昭英/孔熙容(韓国)②〔13−21、21−19、21−17〕1●李紹希/申昇瓚(韓国)80分
【混合ダブルス】
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−14、21−13〕0●鄭思維/黄雅瓊(中国)34分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO