8月19日より開催されている『第25回世界選手権』(スイス・バーゼル)。大会6日目の24日は、各種目の準決勝が行なわれた。ここでは、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗の試合をレポートする。
準々決勝ではすばらしいパフォーマンスで観客を沸かせた渡辺/東野だったが、世界ナンバーワンの実力を見せつけられた。
男性の鄭思維(チェン・シーウェイ)が後ろから強打すると、即座に女性の黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)がネットへ詰めて連続攻撃。前に落としても、しっかりと対応され、打開策を見つけられないまま、中国ペアの攻撃を耐えるしかなかった。
11-21、15-21で敗退。前年王者へ果敢に挑んでいったが、コートに立った二人はスコア以上の差を感じたのかもしれない。
「速い展開にはもっていかないようにしようと思ったのですが、(相手の)後ろから前への動きがすごく速くて対応できなかった」(渡辺)、「思った以上にスピードが速くて、自分たちのペースにするのが難しかった」(東野)と試合を振り返った。
「(相手が)強かった」と完敗を認めたが、昨年の大会で金銀銅を独占した中国勢に割って入ったことには大きな価値があるだろう。次は、いかに中国のトップ2に迫れるか。何が必要か、まだ答えは見えないというが、これからそれを探していく。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳