8月19日より開催されている『第25回世界選手権』(スイス・バーゼル)。大会5日目の23日は、各種目の準々決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花、松本麻佑/永原和可那と米元小春/田中志穂の準々決勝をレポートする。
韓国の李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)と対戦した福島(奥)/廣田は、ファイナルにもつれる接戦を制して準決勝進出を決めた。
第1ゲームは攻撃的な展開をつくって21-11と先制したが、第2ゲームは一転してスピードを上げてきた相手の強打に耐える展開に。序盤から点差を離され、このゲームを失ったが、ファイナルゲームはレシーブから攻めの展開に持ち込むポイントで得点。中盤にリードを奪うと、そのリードを守りながら、最後はトップ&バックの形をつくってフィニッシュした。
昨年、一昨年の銀メダルに続く、3年連続のメダル獲得を確定させたが、当然、そこに満足することはない。「自分たちは優勝を目標に一戦一戦という気持ちでやっているので、まずは明日の一戦」(福島)と語った。
松本(左)/永原と米元/田中の準々決勝は、思いもよらない突然の幕切れとなった。
競り合いとなった第1ゲームを松本/永原が22-20で奪い、第2ゲーム3-3となったあとのラリーで、コート奥にシャトルを追った米元が左足を痛めて転倒。米元は立ち上がることができず、試合を途中棄権した。
米元/田中は昨年、世界選手権で4強入りして銅メダルを獲得していただけに、「最後まで戦い切れなかったのは残念。去年と同じ舞台に立って、もう一度勝負したいという気持ちはありました」と田中は語った。
一方、準決勝進出が決まった松本/永原は「こういう形になってしまって心苦しいですけど、明日は先輩たちの分まで頑張りたい」と神妙な表情で試合後に話している。
なお、米元のケガの状態については、まだわかっていない。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳