7月23日より行なわれているダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(東京・武蔵野の森スポーツプラザ/Super750)。大会最終日の7月28日は、各種目決勝が行なわれた。ここでは男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの優勝ペアのコメントを紹介する。
【男子ダブルス優勝】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン(右)/ケビン・サンジャヤ・スカムルヨ(インドネシア)
結果:アッサン/セティアワン(インドネシア)に2-0で勝利し、大会3連覇
ギデオン「相手ペアとは先週のインドネシアオープン決勝でも対戦しましたが、今回のほうがタフな試合になり、相手のミスがあまりなくて困らせられました。五輪は4年に一度のプライドをかけた大きな大会だと思っていますが、まだ1年あるので、いまは考えすぎず、これから目の前の試合に集中していきたいです。試合中と変わらず、普段もいいコンビネーションかって? 普段はそれぞれの生活があるので別々にいますが、コートの外でも仲よくしていますよ」
スカムルヨ「3年連続優勝でうれしいです。2ゲームに多くのミスをしてしまったのですが、解決でき、いいパフォーマンスができてよかったです。3連覇のプレッシャーはもちろんありましたが、勝ちたい気持ちはみんなにもあると思うので、負けないようにいつもベストパフォーマンスが出せればと思って臨みました。このあと続く大会でも、優勝したい気持ちはありますが、考えすぎずに一戦一戦やっていきたいと思います」
【女子ダブルス優勝】
金昭映(奥/キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)
結果:松本麻佑/永原和可那(北都銀行)に2-0で勝利し、大会初優勝
金昭映「こんな大きな大会で優勝するのは初めてなので、うれしくて頬が上がりっぱなしです(笑)。私はこれまでパートナーがなかなか固定せず、その不安さがゲームに影響していましたが、今年1月のマレーシアマスターズから孔さんと組み始めて気持ちが安定し、プレーもよくなりました。私たちが組み始めるにあたっての特別なエピソードですか? 韓国ではコーチが練習を見て、どの選手と相性がいいか決めているので、特別な話はありません。でも、組み始めてからは2人でよく話し合ってコミュニケーションを取っているので、いい攻め方ができるようになっており、いい結果に結びついてきているのだと思います。もちろん、東京オリンピックに出たいです。東京オリンピックには1カ国から2組しか行けないという現実はありますが、他のチームメイトを押しのけるという考えではなく、一緒に頑張るという気持ちでレースに臨みたいと思います」
孔熙容「私も先輩と同じで日本での優勝が本当にうれしいです。先輩と顔を見合わせるたび、笑顔がこみあげてしまいます(笑)。ペアとしてのよさは、パワーがあって攻めていけるところ。普段から先輩はいろいろ気遣ってくれる方なので、日頃から尽くしたいと思っています。たしかに(5月の)ニュージーランドオープンで日本の3強に勝ったことは、大きな自信になっています。あの優勝をきっかけに変わることができた気がします(準々決勝:松本/永原、準決勝:福島/廣田、決勝:髙橋/松友)。だからといって、私たちが日本ペアに勝つ秘訣を持っているわけではありません。相手に合わせてプレーするのではなく、自分たちのプレーをやり通すつもりで、いつでも試合に臨んでいます。この大会のあとにも試合は続き、次はタイOPに出場するので、今回の優勝を自信にし、タイでも一つずつ誠実に試合をしていくつもりです。頑張ります」
【混合ダブルス】
王懿律(左/ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)
結果:パラフィーン・ジョーダン/メラティ・ディエバ・オクタビアニ(インドネシア)に2-0で勝利し、2年ぶり2度目の優勝
王懿律「相手も強かったんですが、自分たちのプレーをできたのが接戦を勝てた勝因。全英OPのあとちょっと体調を崩したんですが、そこからうまく調整できたのが最近の安定した成績につながっています。五輪レースが続くなかで、まず次の目標は世界選手権です。もちろん、いずれは世界ランキング1位になりたいですね」
黄東萍「今日は勝たなくてはというプレッシャーもあり、プレー自体は昨日よりよくありませんでした。ですが全英OPのあと、トレーニングを中心に続けてきたことによって勝てるようになり、そこから自信がついてきました。その自信で、なんとかプレッシャーに打ち勝てたと思います」
取材・構成/江國晴子、鈴木快美、楊 順行
写真/菅原 淳