7月2日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。上位大会が行なわれていないため、ランキングに大きな変動はないが、今月はインドネシアOP(Super1000)、ジャパンOP(Super750)、タイOP(Super500)と3週連続で高ポイントが獲得できる上位大会が開催される。ここでは、ダブルス3種目のランキングをおさらいしておこう。
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【男子ダブルス】
インドネシアのギデオン/スカムルヨが10万ポイント超えで1位を独走している。少し離された8万ポイント台で追うのが2位の園田啓悟/嘉村健士。5月のスディルマン杯で活躍した二人がギデオン/スカムルヨを追走しているが、3位につけている李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン)との差は、わずか563ポイント。次のインドネシアOP(Super1000)、ジャパンOP(Super750)、タイOP(Super500)の結果が、ランキングの上下動に大きく影響を及ぼすことになりそうだ。そのほか、4位に位置しているセティアワン/アッサン(インドネシア)も、さらなる上位をねらっている。
日本勢2番手は5位の遠藤大由/渡辺勇大。東京五輪出場に向けて、さらなるランクアップをねらいながらも、順位を落とさないための大胆かつ慎重な戦いが求められる。3番手以降は、井上拓斗/金子祐樹(12位)、保木卓朗/小林優吾(16位)と、若きA代表ペアが続いている。
少しポイント差がついた5番手は古賀輝/齋藤太一。続く竹内義憲/松居圭一郎が7ランクアップの55位に浮上し、岡村洋輝/小野寺雅之を抜いて6番手に浮上した。
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【女子ダブルス】
1〜3位は、松本麻佑/永原和可那、福島由紀/廣田彩花、髙橋礼華/松友美佐紀と日本勢3ペアが独占。東京五輪出場枠「2」をめぐって、熾烈な争いが続いていきそうだ。4位の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)、5位のポリイ/ラハユ(インドネシア)は、日本勢のライバルとなる存在。五輪本番までにきっちり勝利を重ねて、苦手意識を植えつけておきたい。
日本勢4番手は、7位の米元小春/田中志穂で、これに続くのは若きB代表、志田千陽/松山奈未(12位)、櫻本絢子/髙畑祐紀子(16位)。B代表は出場できる大会が限られてくるため、出た大会ではしっかり結果を残して少しずつ順位を上げていきたい。
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【混合ダブルス】
この種目の第一人者となる鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)が、首位をがっちりキープしている。二人の獲得ポイントは、5種目の中で最も高い11万4102ポイント。2位の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)は9万ポイント台、3位につける渡辺勇大/東野有紗が8万ポイント台としているだけに、鄭思維/黄雅瓊の強さが際立つポイント差となっている。ちなみに、4位のデチャポル/サプシリー(タイ)、5位のチャン・ペンスン/ゴー・リューイン(マレーシア)は7万ポイント台で、ここでも上位との差が生まれている。
欧州大会優勝のエリス/スミス(イングランド)が1ランクアップの10位。準優勝の先輩ペア、C・アドコック/G・アドコック(イングランド)が1ランクアップの9位と、イングランド勢はベスト10に2ペアがランクイン。後半戦の戦いぶりが注目される。
日本勢の2番手は、男女ダブルスA代表同士がペアを組む保木卓朗/永原和可那(21位)。3番手につける混合ダブルス専門ペアの権藤公平/栗原文音は、1ランクダウンの24位。同じく専門ペアの浦井唯行/宮浦玲奈は3ランクダウンの88位と、いずれもやや後退。ここから巻き返して、少しでも順位を上げていきたい。
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文/バドミントン・マガジン編集部