【スディルマン杯2019】「流れを日本に持ってくることに集中した」(奥原)<選手コメント>

5月20日に世界国別男女混合対抗戦・スディルマンカップ2019(中国・南寧)2日目が開催された。今大会、第1シードでグループAに入った日本は、予選リーグ初戦でロシアと対戦。男子シングルス、男子ダブルスは落としたものの、そのほかの3種目を制して3−2でロシアを下した。ここでは、日本選手のコメントを紹介しよう。

XD保木卓朗(奥)/永原和可那は2−0で勝利

保木 一番手として出場して緊張しましたが、そこで2−0で勝ててよかったです。2ゲーム目は相手もプレースタイルを少し変えてきたので、自分たちも少し前に出ていった。そのため、あまり攻撃的な感じではいけなかったけど、終盤はサービスまわりから連続得点を重ねることができたので、そこがよかったかなと思います。

永原 1ゲーム目は緊張で硬くなってしまいました。2ゲーム目は自分たちがリードしたときに点数を欲しがってしまい、自分たちのミスで相手に得点をあげてしまった。でも、そこをしっかり二人で話して、自分たちのプレーをやっていこうと。それができたのがよかったと思います。

西本拳太は0−2で敗戦

西本 全体的に相手のほうが先手、先手という感じで、自分が受け身になることが多かったかなと思います。ネット前でもあまり踏み込めずにヘアピンを打っていて、ロブ、ロブ、ロブという感じになって、相手に打たれる場面が多かった。そこを試合中に修正できなかったのがよくなかったと思います。今後は団体戦のプレッシャーがあるなかで、動じない精神面、プレーが大事になってくると思います。

遠藤大由(左)/渡辺勇大は0−2で敗戦

遠藤 相手はデカいしアタック力はあるけども、ビビらずに(コートの)後ろを使っていくというのができなかったです。ドライブも相手は速いけれども、取れない球ではない。だから、もっと前を使って、後ろを使っていければと思うし、あとは、(自分たちが)少し引いたときのロブが低くなってしまって、それをカウンターで打たれてしまうことも多かった気がします。

渡辺 いいラリーもありましたけど、簡単なミスが多かったです。試合の中での波が激しいゲームになってしまった。(次の試合に出られる)チャンスがあるならば、(この敗戦の)帳消しができるわけではないけど、チームに貢献したいと思います。

奥原希望は2−0で勝利

奥原 団体戦は何度も経験していますが、何が起きるかわからないと思っていました。でも、相手が王手をかけた状況で回ってくると思っていなかったので、びっくりしました。どんな状況でも“やることは変わらない”といわれていますし、心の準備もしていたので、焦ることも動揺することもなく、まずは出だしで流れを日本に持ってくることに集中しました。第2ゲームは、私のスピードに対して相手もすごく頑張ってついてきた。相手のいいショットも何本かあり、流れが(自分のほうに)なかなかこなかったかなと思います。でも、そこでも私がしぶとく、簡単に1点を失わずにプレーできたので、後半はリードできた。そういう部分が今後も大事になってくるかなと思います。

福島由紀(左)/廣田彩花は2−0で勝利

福島 スディルマン杯は初めてで、その試合が2-2で回ってきたので、すごく緊張もありました。でも、その中で楽しもうとした気持ちが大きかった。みんなの応援を力に変えながら、楽しくプレーすることができました。(日本は)優勝を目標にやっているので、一戦一戦みんなで力を合わせて、出る、出ないに関わらず、チームに貢献できるように頑張りたいと思います。

廣田 男子シングルスと男子ダブルスは負けてしまいましたが、団体戦は助け合いながらやっていければいいと思っていました。どういう状況でまわってきても、自分たちのプレーをするのは変わらないと思ってコートに入ったし、みんなの応援も力にできました。(第2ゲームは)長いラリーはとれたけど、その後に自分のサービスミスだったり、集中力だったりが切れていた。それが、第2ゲームの展開になったのかなと思います。次は長いラリー後、集中力を上げていきたいです。

世界バドミントン国別対抗戦2019

スディルマンカップ

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取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

投稿日:2019/05/20
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