「第47回全国高校選抜大会」は26日、大会3日目を迎え、各種目の個人戦がスタート。男女ともにダブルスは準々決勝まで、シングルスは2回戦までが実施され、ダブルスはベスト4、シングルスはベスト8が出そろった。ここでは、男子のダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】
男子ダブルスは序盤から波乱が続いた。まず、全日本ジュニア3位の野田好希/小室直椰(淑徳巣鴨)が初戦で古川晃大/後藤空(金沢市立工)に敗れると、同大会覇者の藤澤佳史/熊谷翔(聖ウルスラ学院英智)も2回戦で甲斐聡一郎/神山新悟にストレートで敗戦。そして、埼玉栄のエースダブルス・河村翼/川本拓真が準々決勝で瓊浦の中島巧/杉本一樹に団体戦のリベンジを許すなど、第1~4シードのうち3ペアが初日で姿を消すこととなった。
第4シードまでのペアのなかで唯一勝ち上がったのは、八代東の野田統馬/浦隆斗。2人は1回戦から準々決勝までの3試合を2-0と危なげない勝ち上がりを見せてベスト4入り。IH3位の奈良岡功大/武藤映樹(浪岡)は、初戦で番狂わせを演じた金沢市立工ペアとの準々決勝を快勝し、“波乱”の波にのまれることなく準決勝へと駒を進めている。
なお、中島/杉本、野田/浦と同じ九州から、小川航汰/樋口稜馬(日章学園)も最終日へ。第1シードを破った新田ペアとの準々決勝をファイナル22‐20で競り勝ち、目標の優勝へと前進した。
男子シングルスは、混戦となった右上のヤマ以外は実力者たちが順当に勝ち進んだ。その右上のヤマでは、埼玉栄の百上が、ダブルスで4強入りを果たした第3シードの野田をストレートで撃破。単複を兼ねない百上は身上のねばりを存分に発揮して、2-0を重ねてのベスト8入りだ。また、初戦を2-1で突破したふたば未来学園の1年生・稲光翔太郎も、インターハイ8強の実力を持つ鎌田雄太(新田)から勝利をつかみ、男子シングルスでは唯一、1年生でのベスト8入りを決めている。
なお、3冠をねらう奈良岡は、シングルスでも快勝を重ねて準々決勝に進出。疲労がピークに達する最終日に5試合を勝ち抜き、再び強さを証明するか、注目が集まる。
【27日の対戦カード】
男子ダブルス
▼準決勝
小川航汰/樋口稜馬(日章学園・宮崎) ― 野田統馬/浦隆斗(八代東・熊本)
奈良岡功大/武藤映樹(浪岡・青森) ― 中島巧/杉本一樹(瓊浦・長崎)
男子シングルス
▼準々決勝
秦野 陸(埼玉栄・埼玉) ― 町 祥英(瓊浦・長崎)
池端元哉(熊本学園大付・熊本) ― 李 正(ふたば未来学園・福島)
百上拓海(埼玉栄・埼玉) ― 稲光翔太郎(ふたば未来学園・福島)
奈良岡功大(浪岡・青森) ― 高橋洸士(東大阪大柏原・大阪)
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/川口洋邦