1月26日に開催されたBWFワールドツアー・インドネシアマスターズ(Super500/ジャカルタ)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
3種目で準決勝に勝ち進んだ日本勢は、女子ダブルスの髙橋礼華(写真左)/松友美佐紀が第1試合に登場した。相手は日本ペアの前に立ちはだかる好敵手のポリイ/ラハユ(インドネシア)。第1ゲームはインドネシアペアが先行し、18-11と点差を広げる。しかし、ここから髙橋/松友が連続得点などでスコアを縮め、22-20で逆転に成功。第2ゲームはシーソーゲームとなった展開をポリイ/ラハユが制して、勝負の行方はファイナルゲームへ。すると、髙橋/松友が8-7の場面から少しずつリードを広げ、15-10。さらに5連続ポイントで突き放した髙橋/松友が、21-12でインドネシアペアを下して決勝の切符をつかんだ。
女子ダブルスの準決勝には日本からもう一組、松本麻佑(写真左)/永原和可那が挑んだ。二人の対戦相手は、2回戦で松本/永原の先輩ペアである米元小春/田中志穂を下した金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コ・ヒーヨン/韓国)。第1ゲームは松本/永原が21-13で先制したものの、第2ゲームは20オールとなった勝負を落とし、最終ゲームへ。松本/永原は10−9と中盤まで競り合うも、ここから韓国ペアに引き離されて10-16。終盤に点差を詰めた日本ペアだったが、最後は相手に振り切られて16-21で敗戦。接戦をモノにできず、決勝進出はならなかった。
男子シングルスは世界ランク1位の桃田賢斗(写真)と、同年代のライバル、ビクター・アクセルセン(デンマーク)が激突。試合は桃田が先行しながら進めて16-10。アクセルセンも5連続得点で16-15としたが、再び桃田が連続得点で突き放して21-15で先制した。第2ゲームは桃田が12連続ポイントなどで相手を制し、2−0で勝利。ライバルを下した桃田が決勝進出を決めた。
混合ダブルスで2大会連続Vをねらった渡辺勇大(写真右)/東野有紗は、世界ランク1位の鄭思維/黄雅瓊(中国)との勝負に挑む。第1ゲームを21-11で制した渡辺/東野だったが、第2ゲームを奪われると、ファイナルゲームも11-21で抑え込まれて敗戦。2大会連続優勝はならずも、ベスト4の好成績を残した。
男子ダブルスはインドネシア勢が活躍。ベテランのセティアワン/アッサンが中国の韓呈愷(ハン・チェンカイ)/周昊東(ツォウ・ハオドン)を2−0で下し、後輩のギデオン/スカムルヨもデンマークのアストルップ/ラスムセンを19本、13本で退けて決勝進出を果たしている。女子シングルスはキャロリーナ・マリーン(スペイン)、サイナ・ネワール(写真/インド)が、中国の何冰嬌(ヘ・ビンジャオ)、陳雨菲(チェン・ユーフェイ)をそれぞれ下して決勝へと勝ち進んだ。
日本選手の結果、決勝戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
桃田賢斗②〔21−15、21−4〕0●ビクター・アクセルセン(デンマーク)30分
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−18、21−16〕0●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)43分
▼決勝戦(1月27日)
桃田賢斗 − アンダース・アントンセン(デンマーク)
【女子シングルス】
キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔17−21、21−11、23−21〕1●陳雨菲(中国)66分
サイナ・ネワール(インド)②〔18−21、21−12、21−18〕1●何冰嬌(中国)58分
▼決勝戦(1月27日)
キャロリーナ・マリーン(スペイン) − サイナ・ネワール(インド)
【男子ダブルス】
セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔21−11、21−17〕0●韓呈愷/周昊東(中国)28分
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−19、21−13〕0●アストルップ/ラスムセン(デンマーク)34分
▼決勝戦(1月27日)
セティアワン/アッサン(インドネシア) − ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)
【女子ダブルス】
髙橋礼華/松友美佐紀②〔22−20、20−22、21−12〕1●ポリイ/ラハユ(インドネシア)80分
金昭英/孔熙容(韓国)②〔13−21、22−20、21−16〕1●松本麻佑/永原和可那57分
▼決勝戦(1月27日)
髙橋礼華/松友美佐紀 − 金昭英/孔熙容(韓国)
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔11−21、21−14、21−11〕1●渡辺勇大/東野有紗41分
アーマド/ナトシール(インドネシア)②〔22−20、21−11〕0●チャンPS/ゴーLY(マレーシア)35分
▼決勝戦(1月27日)
鄭思維/黄雅瓊(中国) − アーマド/ナトシール(インドネシア)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO