1月19日に開催されたBWFワールドツアー・マレーシアマスターズ(Super500/クアラルンプール)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
2種目で準決勝進出を果たした日本勢。5日目の第1試合に登場したのは混合ダブルスの渡辺勇大(写真右)/東野有紗だ。相手は2016年リオ五輪銀メダリストで、地元Vをめざすチャン・ペンスン/ゴー・リューイン(マレーシア)。第1ゲーム、先制したのは渡辺/東野。5オールから8連続得点で一気に点差を広げると、そのまま21点を先に奪った。第2ゲームは7-21で失った渡辺/東野だが、ファイナルゲームは再び連続得点などで引き離し、21-14で勝利。昨年11月の香港OP優勝以来の決勝進出を決めた。
3ペアがベスト4入りを決めた女子ダブルスは、福島由紀/廣田彩花(写真左)と松本麻佑/永原和可那の日本人対決を福島/廣田が制した。第1ゲームは、終始リードを奪って進めた福島/廣田が21-13で抑えると、第2ゲームも中盤以降に抜け出し15-7。その後も松本/永原の追走を振り切った福島/廣田が21-14で勝利を飾り、決勝への切符をつかんだ。
もう一つの準決勝は、昨年末のWTファイナルズ優勝を飾った髙橋礼華/松友美佐紀が、インドネシアのエース、ポリイ/ラハユと激突。何度も対戦している強敵を相手に、第1ゲームは髙橋/松友が22-20で奪う。第2ゲームはインドネシアペアが意地を見せて取り返し、勝負の行方はファイナルゲームへ。スコアは接近したまま展開すると、先に20-17でマッチポイントをつかんだのがポリイ/ラハユ。ここから髙橋/松友も1点差まで迫ったが、最後はインドネシアが逃げ切り、髙橋/松友は敗戦。今季最初の大会はベスト4に終わった。
そのほか、女子シングルスはキャロリーナ・マリーン(写真/スペイン)とラチャノック・インタノン(タイ)が準決勝で勝利をつかみ決勝へ。男子ダブルスはギデオン/スカムルヨ(インドネシア)が、地元マレーシアのゴーVシェム/タン・ウィーキョンを2−0のストレートで退けてファイナルへ。もう一方の山からは、マレーシア対決を制したオン・ユーシン/テオ・イーイが決勝に勝ち進んでいる。
男子シングルスはマレーシアのダレン・リュウがキケンとなり、孫完虎(ソン・ワンホ/韓国)が戦わずして決勝に進出。諶龍(チェン・ロン/中国)とビクター・アクセルセン(デンマーク)の対決は、諶龍が勝利。昨年10月フランスOP以来の優勝をめざし、決勝の舞台に挑む。
準決勝の結果、決勝戦の試合予定は以下の通り。
【男子シングルス】
孫完虎(韓国)◯キケン● ダレン・リュウ(マレーシア)
諶龍(中国)②〔21−13、21−18〕0●ビクター・アクセルセン(デンマーク)50分
▼決勝戦(1月20日)
孫完虎 − 諶龍
【女子シングルス】
キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−16、21−13〕0●サイナ・ネワール(インド)40分
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔21−16、21−16〕0●ゴー・ジンウェイ(マレーシア)36分
▼決勝戦(1月20日)
キャロリーナ・マリーン − ラチャノック・インタノン
【男子ダブルス】
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−18、24−22〕0●ゴーVS/タンWK(マレーシア)37分
オンYS/テオEY(マレーシア)②〔21−6、18−21、21−19〕1●チア・A/ソーWY(マレーシア)44分
▼決勝戦(1月20日)
ギデオン/スカムルヨ − オンYS/テオEY
【女子ダブルス】
ポリイ/ラハユ(インドネシア)②〔20−22、21−13、21−19〕1●髙橋礼華/松友美佐紀79分
福島由紀/廣田彩花②〔21−13、21−14〕0●松本麻佑/永原和可那34分
▼決勝戦(1月20日)
福島由紀/廣田彩花 − ポリイ/ラハユ
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−15、7−21、21−14〕1●チャンPS/ゴーLY(マレーシア)53分
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−19、21−14〕0●タベリング/ピキ(オランダ)33分
▼決勝戦(1月20日)
渡辺勇大/東野有紗 − デチャポル/サプシリー
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO