12月16日に開催されたバドミントンの年間王者を決めるBWFワールドツアーファイナルズ(中国・広州)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。5種目に計10名が参戦している日本勢は、混合ダブルスを除く4種目で決勝に進出している。ここでは、女子ダブルスの熱戦をレポートしよう。
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女子ダブルスの決勝は、2014年以来4年ぶりの優勝をねらう髙橋礼華/松友美佐紀(奥)と、韓国の長身ペア、李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン/韓国)が対戦。準決勝では世界女王の松本麻佑/永原和可那を打ち破った韓国ペアの強打を、髙橋/松友がどう封じ込めるかが勝負のポイントとなった。
第1ゲームからペースを握ったのは髙橋/松友だった。積極的にネット前へ球を落とし、低く速い展開に持ち込んで攻撃の形をつくり、大きくリード。7連続得点で点差を広げると、21-12であっさりと第1ゲームを先取した。第2ゲームも、相手に主導権を渡さず、ワールドツアーランク1位の貫録を見せる。相手の角度あるショットを封じ込め、ハイクリアーなどでは後衛を左右に走らせながらチャンスを生み出していた。
しかし、終盤はレシーブのバックアウトミスが増えた髙橋/松友。20-16と先にチャンピオンシップポイントを握ったが、そこから4連続失点で同点に。ファイナルゲームは避けたい展開の中、またもスマッシュレシーブがバックアウトとなったが、髙橋/松友がチャレンジ(映像によるビデオ判定)を要求すると、イン判定に変わって21-20。最後は髙橋がスペースを突いて好機を作り、松友がプッシュ一閃。優勝が決まった瞬間、2人は両手を挙げて4年ぶりの優勝を喜んだ。
▼決勝トーナメント・決勝戦
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−12、22−20〕0●李紹希/申昇瓚(韓国)49分
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取材・文/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO