11月27日から開催されている第72回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)。大会2日目の28日は、各種目1回戦が行なわれた。ここではダブルス3種目のダイジェストをお送りしよう。
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【女子ダブルス】
世界ランキング上位3組が日本ペア、さらに同ランキング10位以内に日本ペア5組がひしめくというハイレベルな女子ダブルス。この上位5組、福島由紀/廣田彩花(岐阜トリッキーパンダース)、髙橋礼華/松友美佐紀(写真左/日本ユニシス)、松本麻佑/永原和可那(北都銀行)、米元小春/田中志穂(北都銀行)、櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)は、いずれも順当に2回戦進出を決めている。
27日の予選を勝ち上がった藤井瑞希/垣岩令佳(再春館製薬所)と山口茜(再春館製薬所)/綿矢汐里(福井県立奥越特別支援学校職員)が1回戦で対戦。山口にとっては、チームの先輩との対戦となったが、ダブルスでの実績のある藤井/垣岩が、15本、12本に抑えて勝利した。
今大会が個人戦としては最後の大会となる藤井/垣岩は、29日の2回戦では、第1シードの髙橋/松友と対戦する。これまで何度も対戦してきたという両ペアだが、直近での対戦は5年前の日本リーグ(現S/Jリーグ)。このときは藤井/垣岩が勝利している。大会序盤の注目カードとなりそうだ。
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)、井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)、遠藤大由/渡辺雄大(日本ユニシス)、保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)と、ドローの四隅を固めたA代表組が順当に1回戦を勝ち上がった。
昨年、このペアとして初優勝を果たした遠藤/渡辺は、河村翼/川本拓真(埼玉栄高)の高校生ペアを1、2ゲームともに12本に抑えて勝利。「去年優勝して、なぜかはわかりませんが、今年のトーナメントでも成績がよくなったというのを実感しているので、来年のためにも今年も勝ちたいです」と遠藤がいえば、「大切な大会ですし、応援してくれる人が見てくれているので、結果で少しでも恩返ししたい」と渡辺。連覇を見据え、好発進を見せている。
【混合ダブルス】
27日の予選を勝ち上がって本戦入りした緑川大輝(写真右)/齋藤夏(埼玉栄高)が、本戦1回戦で、今年8月の全日本学生ミックスダブルス優勝の緒方友哉/安田美空(日本大/筑波大)を破り、2回戦へ進んだ。混合ダブルス出場選手の中で唯一の高校生ペアである二人は第1ゲーム、15−19とリードを許してから挽回。20オールから2ポイント連取でこのゲームを制し、続く第2ゲームも奪ってストレートで勝利をものにした。
24ドローの混合ダブルスは、シード勢は28日の2回戦からの登場。緑川/齋藤は2回戦で、第2シードの保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)と対戦する。
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取材・文/田辺由紀子
写真/菅原淳