11月16日にS/JリーグⅡが茨城県・石岡運動公園体育館で開幕した。昨年まで日本リーグ(旧・日本リーグ2部)の名称で開催されていたが、今年からトップカテゴリーのS/Jリーグ(旧・日本リーグ)に合わせて名称を変更している。
前回大会はS/Jリーグのチーム数増加にともない(男女各8チーム→10チーム)、S/JリーグⅡから2チームが自動昇格。しかし、今年は例年通り、優勝した男女各1チームが、2月に開催されるS/Jリーグ最下位チームとの入替戦に臨むことになる。
【男子ダイジェスト】
16日の大会初日に2連勝を飾ったのは、過去にS/Jリーグを経験している丸杉と東海興業。次いで1勝1敗でセーレン、大同特殊鋼、AC長野パルセイロBC、旭工芸の4チームが並んだ。
1日で3試合が行なわれる2日目(17日)。ここで一歩リードをしたのが東海興業だった。大同特殊鋼、宇部興産を下して4勝目をつかむと、第3試合でV候補の一角・丸杉と対戦。丸杉はすでに星を一つ落としており、ここで負けると優勝争いから後退する状況。ともに負けられない勝負、第1ダブルスを制したのは東海興業の森田浩平(写真左)/間瀬亮介。昨年の全日本総合8強・浦井唯行/三浦昴をファイナル勝負23-21で下し、貴重な1勝を手にする。すると、この勢いを東海興業のシングルス・松本アキラがしっかりつなぎ、2−0で勝利。チームの5連勝を決めた。
これにより、東海興業が5戦全勝で首位。3勝2敗の大同特殊鋼、丸杉が2番手につけて、最終日で逆転優勝に望みをかける。
◆S/JリーグⅡ・男子リーグの勝敗
東海興業:5勝0敗
大同特殊鋼:3勝2敗
丸杉:3勝2敗
旭工芸:2勝3敗
宇部興産:2勝3敗
セーレン:2勝3敗
AC長野パルセイロBC:2勝3敗
トヨタ自動車:1勝4敗
東海興業:小林瑛二郎監督兼選手
「この大会は“初戦が一番大事”というのを選手に伝えていました。(初日に戦った)2チームがチャレンジリーグから勝ち上がってきたチームだったので、そこにしっかり勝てたのが今日の連勝につながったと思います。(勝負所の丸杉戦は)第1ダブルスが勝負だと思っていましたが、前の試合からしっかり勝ちきれていたので、1ダブは信頼していました。どちらが勝つかわからない中で、最後に勝ちきれてよかったと思います。明日に向けては、まずは1勝を取るために気を引き締めて戦っていこうと選手に伝えたいと思います」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳