9月29日に開催されたBWFワールドツアー・韓国OP(ソウル・Super500)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
シングルス3選手、ダブルス6ペアが準決勝に勝ち上がった日本勢は、3種目で決勝に進出を果たした。2組が準決勝に勝ち上がった男子ダブルスは、前日の準々決勝で韓国の金基正(キム・キジュン)/李龍大(イ・ヨンデ)を下した保木卓朗/小林優吾(写真右)が、韓国の若手ペア・催率圭/徐承宰と対戦。第1ゲームは21-11で先制すると、第2ゲームも10-9から保木/小林が点差を広げて21-14。2−0のストレートで快勝し、Super500以上の大会で初の決勝進出を決めた。
遠藤大由/渡辺勇大は、世界ランク75位のマレーシアペアと対戦。第1ゲームは15−13から一気に抜け出した遠藤/渡辺が先制すると、第2ゲームも6連続得点などで大きく引き離し、そのまま2−0で勝利。7月のタイOP以来、今季3度目の決勝の切符を手にした。
日本勢がベスト4を独占した女子ダブルスは、世界ランク1位の福島由紀/廣田彩花(写真右)が福万尚子/與猶くるみを2−0で制し、ワールドツアーと世界選手権を合わせて今季5度目のファイナル進出。もう一方の日本人対決は、髙橋礼華/松友美佐紀が米元小春/田中志穂を21-10、21-11で封じて、こちらも今季5度目の決勝戦に進んでいる。
山口茜、奥原希望(写真)の対決となった女子シングルスは、奥原希望に軍配が上がった。第1ゲームは山口が21-16で先取したものの、続く第2ゲームでは奥原が21-17で奪い返して1−1のイーブンに。譲れない最後のゲームは、山口が先行し、奥原が追い上げる展開。9−13から奥原が13-14まで接近すると、さらにここから8連続点で一気に逆転。ジャパンOPに続き決勝進出を決めた。
男子シングルスの準決勝に登場した西本拳太(写真)は、台湾のエース・周天成と激突。第1ゲームを先制した西本だったが、第2ゲームは18-21で落とすと、ファイナルゲームも14本に封じられて敗戦。1月のマレーシアマスターズ(Super500)以来の決勝進出はならなかった。また、もう一方の準決勝では、近況絶好調のジョナタン・クリスティとベテラン、トミー・スギアルトのインドネシア対決となり、スギアルトが2−0で勝利。タイOPに続く今季2度目の決勝進出を決めている。
準決勝の結果、決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
周天成(台湾)②〔19−21、21−18、21−14〕1●西本拳太71分
トミー・スギアルト(インドネシア)②〔21−13、22−20〕0●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)44分
▼決勝
周天成(台湾) − トミー・スギアルト(インドネシア)
【女子シングルス】
奥原希望②〔16−21、21−17、21−14〕1●山口茜53分
ベイウェン・ツァン(アメリカ)②〔21−18、21−19〕0●成池鉉(韓国)45分
▼決勝
奥原希望 − ベイウェン・ツァン(アメリカ)
【男子ダブルス】
保木卓朗/小林優吾②〔21−11、21−14〕0●催率圭/徐承宰(韓国)32分
遠藤大由/渡辺勇大②〔21−13、21−12〕0●チョーイKM/ローJS(マレーシア)29分
▼決勝
保木卓朗/小林優吾 − 遠藤大由/渡辺勇大
【女子ダブルス】
福島由紀/廣田彩花②〔21−15、21−12〕0●福万尚子/與猶くるみ46分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−10、21−11〕0●米元小春/田中志穂29分
▼決勝
福島由紀/廣田彩花 − 髙橋礼華/松友美佐紀
【混合ダブルス】
クリスチャンセン/ペデルセン(デンマーク)②〔20−22、21−13、21−15〕1●徐承宰/蔡侑玎(韓国)65分
何濟庭/杜玥(中国)②〔21−19、21−11〕0●デチャポン/サプシリー(タイ)40分
クリスチャンセン/ペデルセン − 何濟庭/杜玥(中国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO