9月16日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンOP(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ/Super750)最終日は、各種目決勝が行なわれた。ここでは男女シングルスの活躍をダイジェストでお伝えしよう。
<ダイジェスト>
【男子シングルス】
世界王者の桃田賢斗(写真)が、国際大会で初の決勝進出を果たしたコーシット・ペッパダブ(タイ)と対戦。ストレート勝ちで、大会初優勝を飾った。同じ24歳の2人はジュニア時代に戦い、過去桃田が3勝とリード。「モモタは憧れの存在」と話し、ラリーでしっかり食らいつくペッパダブに対し、桃田はそれを上回るゲームメークを見せる。堅いディフェンスから、華やかにスマッシュを連打するなど、2ゲームとも中盤から引き離した。
終盤に疲れの見られたペッパダブは「スタミナが足りなかった。すごく緊張したけど思ったよりも、よくできたと思う。五輪に向けて精進します」と話した。一方の桃田は「2年後に五輪の舞台になるここは、縁起のいい体育館になりました。でも先を見ないで、来週始まる次の大会に向け、できることをまずやっていきたい」と新たな決意を示している。
▼決勝
桃田賢斗②〔21−14、21−11〕0●コーシット・ペッパダブ(タイ)49分
【女子シングルス】
17年世界女王の奥原希望が、18年女王のキャロリーナ・マリーン(スペイン)と激突。身長を生かした相手の攻撃に、コートをめいっぱい動いて応戦したが、ファイナル11本で力尽きた。それでも2ゲームには、16-17から強気に低く打ちこんで5連取と見せ場をつくって会場を沸かせた。
サウスポーから高い打点のクロスネットなど、決め球も冴えたマリーンは勝利の瞬間、軽くジャンプし喜びを表現。観客を前にマイクを向けられ「ありがとうございます」と日本語で感謝を述べて、大きな拍手を送られた。
▼決勝
キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−19、17−21、21−11〕1●奥原希望74分
<選手コメント>
5日目−1/2
取材・文/江國晴子
写真/菅原 淳