9月12日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンOP(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ/Super750)は、2日目に男子ダブルス、女子ダブルス2種目の1回戦が行なわれた。ここでは、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士、保木卓朗/小林優吾、井上拓斗/金子祐樹3ペアのコメントを紹介しよう。
嘉村健士/園田啓悟(トナミ運輸)
結果:シェティ/ランキレッディ(インド)に2−0で勝利し、2回戦進出
嘉村「初戦だったので、体が重いところもあったのですが、最後は皆さんの応援に助けられたかなと思います。(会場は)風がなく、バドミントンに適した体育館かなと思います。オリンピックの会場なので気持ちが入り、力も入ってしまったところもありますが、しっかり自分でイメージしながら、この大会で結果が出せるようにしたいです。
次戦は、今年のドイツOPで負けた相手との対戦。レシーブも堅いし、アタック力もあって、やりづらいという部分はありますが、初戦をしっかり勝つことができたので、これを勢いに変えて、次も気持ちを前面に出してプレーしたいです」
園田「初戦ということで体が硬くなって、アタックやレシーブのミスがあったんですが、皆さんが盛り上げてくださって勝てたのかなと思います。この大会ではベスト4が最高成績なので、優勝をめざして一戦一戦、頑張っていきたいな思います。
保木卓朗(右)/小林優吾(トナミ運輸)
結果:劉成/張楠(中国)に2−0で勝利し、2回戦進出
保木「今日は自分たちの持ち味である攻撃を出すための、その前のレシーブで細かいミスが自分たちになかったので、そこが攻撃につなげられていい結果が出たのではないかと思います。自分が前で、小林が後ろという自分たちのパターンを相手も嫌がっていて、そこで相手が無理にクロスに引っ張ったりして、自分たちは無理せずにプレーできていたかなと思います。(元世界王者に勝っても喜びが控えめだったことについて)久しぶりに勝ったので、まだ実感がないというか、喜び方を忘れてしまいました(笑)」
小林「練習のときからレシーブを重点的に練習してきて、その成果が出たかなと思います。保木はレシーブがうまいので、自分のレシーブの精度が上がれば、おのずとペアとしてのレシーブがよくなっていくと思って、レシーブを頑張りました。
勝てない時期が続いて、苦しい時期が長かったので、こうして元世界王者に勝てたということは自信になるし、価値ある1勝なのかなと、終わってみて思いました」
井上拓斗(右)/金子祐樹(日本ユニシス)
結果:何済霆/譚強(中国)に1−2で敗退
井上「2ゲーム目で仕留めないといけない試合展開でした。それだけに、ファイナルゲームで一度集中力が切れてしまった。シャトルが飛ばないサイドだと、スピードが落ちて攻める時間を多くつくれないので、できるだけファイナルゲームにはいきたくないと思っていた。内容はよかったとはいいきれないが、いつも通りの力を出せたと思う。それを勝ちに結びつけられなかったのは残念です。
どの試合を見ても紙一重。たまたま去年は決勝まで勝ち上がれましたが、ジャパンオープンに限らず、紙一重の試合をどれだけ勝っていけるかが、大事になってくると思います」
金子「2ゲーム目以降、相手がスピードを上げて攻撃の形を多くしてきたときに、守りから攻撃の展開を作れたらよかったのですが、そこで決めきられることが多くなってしまった。攻める形が少なくなって守る時間帯が多かったので、そこが敗因かなと思います。日本でやる一番大きい大会ですし、1試合でも多くプレーしたいと思っていたので、1回戦で負けてしまったのは残念です」
取材・構成/田辺由紀子
写真/菅原 淳