【全日本社会人】各種目のベスト4が決定!<準々決勝結果>

9月1日に高知県南国市・高知市で開幕した「第61回全日本社会人」は、4日に各種目準々決勝までが行なわれた。ここでは各種目ダイジェスト・準々決勝の結果をお伝えしよう。

 【男子シングルス】

前回大会ベスト4で、現A代表の桃田賢斗、坂井一将、武下利一は不出場。もう一人の松川直弘(福井)は、4回戦で竹内宏気(北海道)に敗れており、男子シングルスの上位陣は昨年から大きく変動した。

そんな中、準決勝にコマを進めたのは日本ユニシスの3選手。元日本代表の上田拓馬は準々決勝を2−0のストレートで破ると、現B代表の小野寺裕介は松川を下して勢いに乗る竹内を、16本18本に封じて勝利。また、社会人2年目の渡邉航貴は、前回8強からステップアップとなるベスト4入りを決めた。残りの山からは、2016年の同大会で準優勝に輝いた下農走(トナミ運輸)が勝ち上がっている。

▼準々決勝

上田拓馬(東京)②〔21−16、21−12〕0●渡部大(北海道)

小野寺裕介(東京)②〔21−16、21−18〕0●竹内宏気(北海道)

渡邉航貴(東京)②〔21−14、19−21、21−14〕1●小本大佑(東京)

下農走(富山)②〔23−21、21−10〕0●山口容正(埼玉)

▼準決勝

上田拓馬 − 小野寺裕介

渡邉航貴 − 下農走

◆選手コメント

竹内宏気(北海道協会)「1年のブランクがあって、去年はまるでカンが戻らなかったんですが、試合を重ねて少しずつよくなってきました。体重も、83キロまで増えたのが、やっと75キロまで戻った(笑)。準々決勝では負けてしまいましたが、総合の出場権を取れたのはよかったです」

渡部大(JR北海道)「(6回戦の相手・内藤は元同僚)お互い手の内を知っていてやりにくかったですね。ただそれだけ、負けられないと。ダブルスが主戦場なので、シングルスの8強は初めてです」

小本大佑(NTT東日本) 「自分は高卒の1年目、声を出して自分らしく向かっていくだけでした。NTTというチームに入れていただき、桃田さんのプレーを見たり、監督やコーチからいろいろ教わっています。(6回戦の相手・丸尾は)兄(翔太/日本体育大4年)が日本ランキングサーキットで勝っているので、いろいろな情報を聞きました」

【女子シングルス】

日本A代表の川上紗恵奈(北都銀行)が、準々決勝で仲井由希乃(再春館製薬所)をファイナルゲームの末に破ってベスト4進出。2年前の覇者・鈴木温子(ヨネックス)も準々決勝で中西貴映(日本ユニシス)を2−1で制して準決勝に進んだ。また、漆﨑真子(山陰合同銀行)が齋藤栞(ACT SAIKYO)とのファイナルゲームの接戦をモノにしたほか、下田菜都美(広島ガス)が相手の途中キケンによりベスト4進出を決めている。

▼準々決勝

川上紗恵奈(秋田)②〔17−21、21−10、21−11〕1●仲井由希乃(熊本)

下田菜都美(広島)◯〔16−21、21−16、2−3、キケン〕●橋本由衣(東京)

漆﨑真子(島根)②〔12−21、21−13、21−14〕1●齋藤栞(山口)

鈴木温子(東京)②〔21−17、19−21、21−10〕1●中西貴映(東京)

▼準決勝

川上紗恵奈 − 下田菜都美

漆﨑真子 − 鈴木温子

 【男子ダブルス】

日本A代表で優勝候補の保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)が、順当にベスト4進出を決めた。保木/小林のチームの後輩で、高卒ルーキーペアの金子真大/久保田友之祐も準々決勝を2−0で制したほか、日立情報通信エンジニアリングの竹内義憲/松居圭一郎が、前回王者の橋本博且/佐伯祐行(福井)を21-13、21-12で下して4強入り。また、再春館製薬所コーチである山田和司/渡邊達哉が、準々決勝でのファイナル勝負となった接戦を切り抜けてベスト4入りを決めている。

▼準々決勝

保木卓朗/小林優吾(富山)②〔21−17、21−13〕0●塚本好喜/高野将斗(神奈川)

竹内義憲/松居圭一郎(神奈川)②〔21−13、21−12〕0●橋本博且/佐伯祐行(福井)

金子真大/久保田友之祐(富山)②〔21−14、21−19〕0●松本岳/小林晃(愛知)

山田和司/渡邊達哉(熊本/富山)②〔19−21、21−10、21−17〕1●三好耕二/本田尚人(愛知)

▼準決勝

保木卓朗/小林優吾 − 竹内義憲/松居圭一郎

金子真大/久保田友之祐 − 山田和司/渡邊達哉

【女子ダブルス】

混戦模様の女子ダブルスは、社会人1年目の加藤美幸/柏原みき(ACT SAIKYO)が準々決勝で星千智/岩永鈴(日本ユニシス)を下して準決勝に進出。社会人2連覇をめざす志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)も順当に上位に勝ち進んだほか、東野有紗/中西貴映(日本ユニシス)、本田恵利奈/清水望(日立化成)がベスト4に進出している。

▼準々決勝

加藤美幸/柏原みき(山口)②〔21−13、21−19〕0●星千智/岩永鈴(東京)

東野有紗/中西貴映(東京)②〔21−14、21−18〕0●河崎綾佳/嶺井優希(宮城)

志田千陽/松山奈未②〔21−13、21−14〕0●川島美南/松田蒼(山口)

本田恵利奈/清水望(茨城)②〔21−18、21−10〕0●尾﨑沙織/川島里羅(東京)

▼準決勝

加藤美幸/柏原みき − 東野有紗/中西貴映

志田千陽/松山奈未 − 本田恵利奈/清水望

【混合ダブルス】

昨年の全日本総合準優勝の小林優吾/志田千陽(トナミ運輸/再春館製薬所)、日本B代表の浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)がベスト4入りを果たした。また、男子ダブルス日本A代表の井上拓斗(日本ユニシス)は、同チームの新人・岩永鈴とのペアで準決勝に進出。また、久保田友之祐/松山奈未(トナミ運輸/再春館製薬所)の19歳&20歳コンビも、同じくベスト4進出を決めている。

▼準々決勝

小林優吾/志田千陽(富山/熊本)②〔21−13、21−9〕0●竹内義憲/加藤美幸(神奈川/山口)

井上拓斗/岩永鈴(東京)②〔21−23、21−18、21−14〕1●岡村洋輝/星千智(東京)

浦井唯行/宮浦玲奈(岐阜/東京)②〔21−15、22−20〕0●高野将斗/柏原みき(神奈川/山口)

久保田友之祐/松山奈未(富山/熊本)②〔23−21、21−11〕0●藤野琢人/福万尚子(東京)

▼準決勝

小林優吾/志田千陽 − 井上拓斗/岩永鈴

浦井唯行/宮浦玲奈 − 久保田友之祐/松山奈未

◆選手コメント

藤野琢人(NTT東日本)「世界を見てきた人との出場(ヨネックスの福万がペア)は、めったにない経験。一から勉強になりますし、ミックス自体も初めてなので、楽しんでプレーしました」

取材/楊順行

構成/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2018/09/04
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