4年に一度開催されるアジアのビッグイベント「第18回アジア大会」のバドミントン競技は、23日から個人戦がスタートした。アジア大会は、各国からシングルス2選手、ダブルス2組までがエントリーが可能。23日は男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士と井上拓斗/金子祐樹、女子シングルスの奥原希望、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗が1回戦を戦った。ここでは男子ダブルス2試合を振り返る。
【男子ダブルス】
日本の先陣を切ってコートに立った園田(写真右)/嘉村は、世界ランク20位のタイペアと対戦。世界選手権の2回戦で対戦したときはファイナルゲームを強いられた相手だが、今回は序盤から得意の低空戦で積極的に仕掛けて第1ゲームを11本で先制。第2ゲームは中盤まで競り合ったものの、強気に攻めた園田/嘉村が16本で勝利。難敵を2-0で退けて2回戦進出を決めた。
園田「団体戦からしっかり気持ちを切り替えていこうと思いましたが、カバーの部分であったり、レシーブの部分で自分がダメなところがあった。そこは反省して次に向けてやって行きたい」
嘉村「団体戦にかけていたぶん、気持ちがすごく落ちてしまった。個人戦は試合の入り方を大事にして第1ゲームを取れたのはよかったけれど、途中で集中力が切れた部分があった。これでは強い相手に勝てないと思うので、ダメなところはビデオで分析して反省して、次はもっといいプレーができるように頑張りたい」
▼1回戦
園田啓悟/嘉村健士②〔21−11、21−16〕0●ティン/キッティサクヤ(タイ)32分
▼2回戦
園田啓悟/嘉村健士 − オン/テオ(マレーシア)
園田/嘉村の勝利に続いて、井上拓斗/金子祐樹も初戦を快勝した。世界ランク406位のパキスタン選手に対して第1ゲームを8本で先制。第2ゲームは一時リードを許したが、「焦りはなかった」(井上)。サービスまわりから冷静に球をさばいて16本で振りきった。
井上「どちらのゲームも自分のサービスまわりで簡単に点数を取れた場面が多かったけど、ラリーの部分ではうまく対応できなかった。コンビネーションもそんなによくはない。たぶん足が動いていないのが原因。次は世界ランク1位の第1シード(ギデオン/スカムルヨ)なので、思いきりぶつかっていければと思います」
金子「言い方はよくないですが、相手が相手なだけに気持ちが入りきらない部分があった。しっかり2-0で勝てたのでよかったです。2回戦も厳しい相手ですが、もちろん勝ちにいく。自分たちの力をしっかり出しきれるようにして、何か一つでも得られればと思います」
▼1回戦
井上拓斗/金子祐樹②〔21−8、21−16〕0●BHATTI/SARWAR(パキスタン)30分
▼2回戦
井上拓斗/金子祐樹 − ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳