29日に開催された『2018年日本ランキングサーキット大会』(埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナ)4日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは、注目選手のコメントを紹介しよう。
【男子ダブルス】
古賀輝(右)/齋藤太一(NTT東日本)
結果:浦井唯行/三浦昂(丸杉)にストレート勝ち
古賀「(準決勝を振り返って)1ゲーム目は相手に出だしでいかれた部分があってよくなかったんですけど、なんとか16点で勝って。逆に2ゲーム目は自分たちが先に6-1とリードしたなかで、結局9-11で逆転された場面もありました。そこをずっと自分たちがリードした形で勝たなければいけなかったなと思います。(連覇については)大会が始まる前は一つずつ、と思っていましたが、ここまで来たら連覇したいという気持ちはあります。1年前に比べて経験値は上がっていると思いますし、ペアとしても強くなっていると思うので、自分たちの力をしっかり出せるようにしたいです」
【女子ダブルス】
川島里羅(右)/尾﨑沙織(NTT東日本)
結果:櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)に2-0で勝利
川島「勝ててすごくうれしかったです。相手ペアには最近ずっと負け続けていましたが、4月の大阪国際で簡単にやられたことである意味で吹っきれて、余計な気持ちを入れずにプレーできたのがよかったかなと思います。(試合内容について)大阪のときはこちらが攻めていても、相手に攻めさせられている感じがありました。でも今回は思いきり、レシーブも攻めもラケットを振っていこうと、攻めの気持ちを出せたのがよかったです。(決勝への意気込みについて)地元で、応援して下さる方が多いので、恩返しの気持ちを持って優勝できたらなと思います」
尾﨑「大阪国際のときは相手のパワーに押される展開が多かったので、今回は自分たちが攻める時間が長くなるようにすること、ラケットをしっかり振ることをすごく意識してやりました。ダメなときは、小さいプレーになることが多いんです。なので、ラケットをしっかり振って、気持ちを入れていくっていうのを大事にしてできたことがよかったと思います。(優勝への思いは)社会人になってまだ国内の大会で優勝したことがなくて、決勝に進んだのも今回が初めて。今回はチャンスだと思うので、しっかり勝って、地元の埼玉で優勝したいです」
櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)
櫻本「最初から最後まで自分たちのコンビネーションだったり、得意とする攻めの形を続けてやれなかったのが一番の敗因だったと思います。大阪国際で戦っているのもあって、相手は簡単に上げないようにしてきていたと思う。そのなかでも、自分たちから前で勝負して上げさせる手もあったと思うんですけど、それがなかなか、自分たちで変えてできなかったというのが反省点です。今大会は優勝以上に自分たちの力を出しきることを意識していたので、それができなかったのがすごく悔しい。6月には全日本実業団があるので、また気持ちを引き締めてゼロからスタートして、今度はリベンジしたいです」
髙畑「相手の尾﨑選手が前衛ですごく詰めてきたので、それに対して自分が引きながら、待ちながらプレーしてしまいました。今大会を通して、自分の動きも、目的もハッキリできていなかったかなと思います。いいプレーができているときは、いい意味で自分勝手にプレーしているイメージがあるんですけど、今回は逆に、よかったときのプレーをしようとしすぎて、そこにこだわりすぎたのがよくなかったです」
【混合ダブルス】
三橋健也(右)/篠谷菜留(日本大/日本ユニシス)
結果:西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本)に2-0で勝利
篠谷「昨日(準々決勝)の相手が最初の大きな山場だと思っていたので、今日はそこに勝てたという自信を持ちながらプレーできました。あとは、相手の男子選手が左利きなので、配球などを考えながらできましたし、パートナーの三橋は頑張って打ってくれるので、自分は(攻撃チャンスを)つくるだけというイメージを持ってやり続けられたことも点数を抑えて勝てた要因かなと思います。
(優勝への思いについて)ミックスで日本代表に選んでいただいたので、そういう自覚を持ってしっかりやりたいです。ペアとしては、よく話し合いをできているので、段々とコンビネーションは上がってきていると思います。決勝はA代表の二人でレベルも上がると思いますが、前向きに、楽しみに考えて、気持ちで引くことなくプレーできたらと思います。(女子ダブルスと)2試合、頑張ります!」
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人