4月29日に開催されたアジア選手権(中国・武漢)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
男子シングルスの決勝戦まで勝ち上がった日本の桃田賢斗は、2016年リオ五輪金メダリストの諶龍(チェン・ロン/中国)と激突した。第1ゲーム、先行したのは桃田だった。5連続得点などで9−2。途中、地元Vをめざす諶龍に12-14と逆転を許したが、再び連続得点で盛り返して21−17で制した。第2ゲームは中盤まで競り合いながらも桃田がリードを保ち、14-13。すると、ここから桃田が7連続ポイントで突き離し21-13で勝利。準決勝のリー・チョンウェイ(マレーシア)に続き、五輪メダリストを連破して頂点に輝いた。
女子ダブルスでは、2連覇中の髙橋礼華/松友美佐紀と福島由紀/廣田彩花が決勝戦で対峙。第1ゲームは21-18で福島/廣田が制したものの、第2ゲームは前回王者が奪い返してファイナル勝負へ。髙橋/松友の3連覇か、それとも福島/廣田の初優勝か。最終ゲームで抜け出したのは福島/廣田。8−7の接戦から17-10で差を広げると、最後は髙橋/松友の猛追を振り切って優勝。国内のライバルを下し、アジア制覇を遂げた。
強豪集う大会では久々の決勝進出を遂げた、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士。頂上決戦では、地元中国の李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン)と対戦した。第1ゲームは21-11で園田/嘉村が制したものの、第2ゲームは中国ペアが盛り返す。すると、ファイナルゲームも中国ペアが中盤から点差を広げて21-13。逆転を許した園田/嘉村は惜しくも準優勝に終わった。
女子シングルスは戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)が陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)との接戦を制して2連覇達成。混合ダブルスは中国の王懿律(ワン・イルユ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)が昨年の世界王者であるアーマド/ナトシール(インドネシア)を下して初優勝を飾った。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
桃田賢斗②〔21−17、21−13〕0●諶龍(中国)60分
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)②〔21−19、22−20〕0●陳雨菲(中国)42分
【男子ダブルス】
李俊慧/劉雨辰(中国)②〔11−21、21−10、21−13〕1●園田啓悟/嘉村健士54分
【女子ダブルス】
福島由紀/廣田彩花②〔21−18、18−21、21−15〕1●髙橋礼華/松友美佐紀81分
【混合ダブルス】
王懿律/黄東萍(中国)②〔21−17、21−17〕0●アーマド/ナトシール(インドネシア)43分
文/バドミントン・マガジン編集部