【S/Jリーグ】日本ユニシスが北都銀行を下して首位キープ!<大町大会>

1月28日にバドミントンの最高峰リーグ『S/Jリーグ2017』第9日が、長野県大町市、福井県福井市、岡山県岡山市、沖縄県那覇市の4会場で開催された。ここでは大町大会の男女結果をお伝えしよう。

【女子】

S/Jリーグ2017

日本ユニシスは海外遠征組の髙橋礼華/松友美佐紀、奥原希望が不在のなか、4連勝でリーグ初制覇をねらう北都銀行と対戦した。

第1ダブルスは日本ユニシスが栗原文音/篠谷菜留、北都銀行は昨年のスーパーシリーズファイナル優勝の米元小春/田中志穂で勝負に出る。すると、第1ゲームを先制したのは栗原/篠谷。21-10で米元/田中を抑えると、続く第2ゲームも21-13で奪い、日本ユニシスが貴重な先制ポイントをつかんだ。

S/Jリーグ2017
貴重な先制点を手にした栗原文音(左)/篠谷菜留
S/Jリーグ2017
0−2で敗れた北都銀行の米元小春(右)/田中志穂

シングルスは、日本ユニシスがリーグ戦で好調を維持する髙橋沙也加、北都銀行は今年の日本A代表に選ばれた川上紗恵奈がコートに立った。第1ゲームは21-8で髙橋が奪うと、第2ゲームは川上が取り返し、ファイナルゲームに突入。その最終ゲームで意地を見せたのはユニシスの髙橋だった。初優勝に向けて負けられない川上を抑えて21-18で勝利。日本ユニシスが連勝を飾り、リーグ5勝目を手にした。

第2ダブルスは北都銀行の松本麻佑/永原和可那が、ユニシスの東野有紗/中西貴映を12本、10本で破り一矢報いた。

S/Jリーグ2017
A代表の川上を下した日本ユニシスの髙橋沙也加
S/Jリーグ2017
第2ダブルスを制した北都銀行の松本麻佑(右)/永原和可那

日本ユニシス・小宮山元監督

「1ダブのパフォーマンスがよかったですね。栗原もよく、篠谷はスピードがありました。チーム内では、タカマツの次はやはりクリシノです。若手はまだ追いついていない。(シングルスの)髙橋も1ゲーム目はよかったです。ここでアピールしなくては、という思いもあるでしょう。ただ、そのあとはフィジカルがついていかなかったのに、相手の方から崩れてくれました。

(今日の)オーダーについては、実は開幕から決めていたんです。この試合は誰がいない、という予定がわかっていましたから。遠征中の奥原が早く負けていたらここには来たでしょうが、おそらく使わなかったでしょう。それにしても、今日うちが勝てば(女子のリーグが)おもしろくなると思っていましたが、その通りになりましたね」

S/Jリーグ2017

日本ユニシス・栗原文音 

「篠谷とは、去年の(全日本)実業団以来です。先週(ヨネックス戦)がひどすぎたんですが、今日は先週よりはよかったと思います。自分たちのプレーはできました。ヨネタナ(米元/田中)については、一緒に海外に行ったときなど、よく試合を見ていたので、ある程度のイメージがありました。今日はあまり状態がよくなさそうで、2人とも引いている感じでしたね。緩急をうまく使った? いえ、前ほど打てないんですよ(笑)。これでリーグがおもしろいですね。やっぱり(北都銀行には)そう簡単に優勝させたくありませんから。会場の大町は奥原の故郷なので、彼女にいい報告ができそうです」

▼結果

日本ユニシス(5勝1敗)2−1北都銀行(4勝1敗)

栗原文音/篠谷菜留②〔21−10、21−13〕0●米元小春/田中志穂

髙橋沙也加②〔21−8、15−21、21−18〕1●川上紗恵奈

東野有紗/中西貴映●0〔12−21、10−21〕②松本麻佑/永原和可那

【男子】

前節、強豪NTT東日本を下し今季初白星を手にしたトリッキーパンダースは、三菱自動車京都と激突した。

第1ダブルスは三菱の林谷理貴/内田裕太郎が先制。トリパンの井谷和弥/高階知也を2−0に抑えてシングルスにつなげる。しかし、そのシングルスで白星をつかんだのは、トリパンの福田春樹だった。三菱のエースである常山明良を、21-10、21-17のストレートで退けると、この流れをがっちりつかんだ第2ダブルスのリャオ・ミンチュン/米田健司が、三菱の吉川改/疋田聖也を2−1で制し、トリパンがリーグ2連勝を飾った。

S/Jリーグ2017
チームに流れを引き寄せる白星を手にしたトリパンの福田春樹
S/Jリーグ2017
第2ダブルスを制してチームの白星を呼び込んだリャオ・ミンチュン/米田健司(右)

S/Jリーグ2017

トリパン・渡辺哲義監督

「今日は相性を考えて井谷/高階を1ダブにしましたが、向こうもひっくり返してきましたね。そこを落とす苦しい展開……寒いので、アップのやり方を間違えたかな(笑)。それでもシングルスの福田は、先週から上り調子で信頼してました。またリャオは、金曜にインドネシアから帰国したばかりなのに、よくやってくれた。なにしろうちは、毎試合5人ぽっきりですから。先週、NTT東日本に勝ったのは大きいですね。(リーグで)4位は苦しいでしょうが、なんとか3勝目を手にして5位には入りたいところです」

▼結果

トリッキーパンダース(2勝4敗)2−1三菱自動車京都(1勝4敗)

井谷和弥/高階知也●0〔17−21、22−24〕②林谷理貴/内田裕太郎

福田春樹②〔21−10、21−17〕0●常山明良

リャオ・ミンチュン/米田健司②〔21−16、17−21、21−16〕1●吉川改/疋田聖也

S/Jリーグ2017
第1ダブルスを制した三菱自動車京都の林谷理貴(左)/内田裕太郎

取材/楊順行 文/バドミントン・マガジン編集部

写真/川口洋邦

投稿日:2018/01/28

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