12月3日に開催された第71回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)最終日は、女子ダブルス決勝が行なわれた。
決勝に勝ち上がったのは、3年連続6度目のVをねらう髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)と、今年8月の世界選手権銀メダリスト・福島由紀(写真左)/廣田彩花(再春館製薬所)。ともにA代表で世界を相手に活躍する2ペアが、日本最高峰の舞台で激突した。
第1ゲームは、福島由紀/廣田彩花が序盤からラリーの先手をつかんで7−3。髙橋/松友も点差を詰めて8−9としたが、波に乗っていたのは福島/廣田だ。中盤に4連続得点で13-8。さらにポイントを重ねて17-14にすると、最後も再び4連続得点で21-14。第1ゲームを再春館ペアが奪った。
第2ゲームは、前半と打って変わって緊迫したスコアが続く。福島/廣田の猛攻を、堅いレシーブではね返す髙橋/松友。8−8、14-14、18-18と点差は一向に広がらない。しかし、終盤で先に抜け出したのが福島/廣田。優勝への悲願の思いをスマッシュに込め、20-18でチャンピオンシップポイント。最後も攻撃で押し込んだ福島/廣田が21-18でV達成! 昨年の準決勝で敗れた悔し涙を、うれし涙に変えた2人。表彰台の上では最高の笑顔を見せ、優勝杯を手にした。
▼決勝
福島由紀/廣田彩花(再春館製薬所)②〔21−14、21−18〕0●髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人