12月3日に開催された第71回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)最終日は、男子ダブルス決勝が行なわれた。
決勝に勝ち進んだのは、2連覇中の園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)を破った遠藤大由(写真右)/渡辺勇大(日本ユニシス)と、準決勝で同世代のライバルを下した保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)。保木/小林は2年ぶり2度目の決勝進出となり、初優勝をめざした。
第1ゲームから激しいドライブの応酬となった2ペアのラリーは、先に主導権をつかんだ遠藤/渡辺が10-5とリード。しかし、小林の強烈なスマッシュで追走するトナミペアが中盤に点差を詰めると、18-18の同点に。さらに攻勢を仕掛けた保木/小林がそのまま押し切り、21-19で逆転に成功した。
第2ゲームに入ると、第1ゲーム後半と同じく接戦の展開に。9−9、15-15と終盤まで点差が離れず進むと、最後はドライブ合戦からわずかな隙をついたユニシスペアが21-19で制し、勝負の行方はファイナルゲームまでもつれた。
そのファイナルゲームは、序盤で勝負が決した。遠藤/渡辺がミスの目立つ保木/小林から7連続得点。11-2のインターバルが明けてからも、ユニシスペアはペースは譲らず。大きく抜け出した遠藤/渡辺が21-5で勝利し、ペアとしての初優勝をつかんだ。
なお、遠藤は2014年に早川賢一とのペアで制して以来、3年ぶり4度目の優勝となった。
▼決勝
遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)②〔19−21、21−19、21−5〕1●保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人