【世界選手権】福島&廣田は初出場で銀メダルを獲得!<女子ダブルス>

8月27日に開催された第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。

世界選手権

日本にとって40年ぶりの金メダル獲得に向けて、女子ダブルス・福島由紀/廣田彩花と、女子シングルス・奥原希望が決勝に勝ち進んだ。

決勝5試合のうち、第1試合に組まれたのが女子ダブルス。数多くのトップ選手らがしのぎを削った世界選手権のセンターコートに、福島/廣田が足を踏み入れる。対戦相手は陳清晨/賈一凡(中国)。準決勝でリオ五輪金メダリスト・髙橋礼華/松友美佐紀を破った強敵だ。

試合が始まると、第1ゲームから両ペアのスコアは目まぐるしく動いた。互いに序盤こそミスから失点を喫したが、後半は攻撃的な展開が増え、激しいラリーの応酬となる。点差も5−5、15−15、18-18と競ったが、ここから3連続得点をつかんだのが中国ペアだった。速いドライブ、ネット前での素早い反応などで福島/廣田を抑える。

第2ゲームもシーソーゲームの展開となった。どちらも大きなリードを許さず、離されかけてもすぐに追いつく。すると、長いラリーで疲れが出てきたのか、先に集中力を切らしたのが陳清晨/賈一凡。15-15から福島/廣田が緩急を使ってリズムを崩すと、中国ペアにイージーミスが生まれた。20-15と日本ペアが先に抜け出すと、最後は福島がスマッシュを打ち込んで、勝負の行方はファイナルゲームに持ち越された。

これで流れを引き戻したかに見えた日本ペア。しかし、ファイナルゲームは出だしでつまずいた。廣田が「思い切ってやろうと思ったけど、守りに入ってしまい、プレーが小さくなってしまった」と振り返るように、序盤に相手の攻勢に押され続け0-6。さらにポイントを奪われ、1−9の劣勢に。余裕が生まれた中国ペアに対し、なんとか巻き返そうとする福島/廣田だったが、相手の堅いレシーブを前に攻撃が決まらない。終盤に4連続得点で15-20としたものの、反撃はここまで。出だしの連続失点が響いた福島/廣田は15-21で敗れ、惜しくも世界一はならず。それでも初出場の世界選手権で、新たな可能性を示す銀のメダルをつかみとった。

 

▼選手コメント

廣田「決勝の舞台に立てたことはすごく楽しんでできたけど、負けてしまって、悔しい気持ちがあります。ただ、メダルを目標にやってきたので、銀メダルを獲得できたことはうれしいです」

福島「いまはすごく悔しい気持ちでいっぱいです。でも廣田がいったように、決勝の舞台を2人で楽しくやる、というのはできたと思うので、そこはよかったと思います」

 

【女子ダブルス】

福島由紀/廣田彩花●1〔18−21、21−17、15−21〕②陳清晨/賈一凡(中国)83分

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2017/08/29
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