いよいよ8月21日から『第23回世界選手権』が、スコットランド・グラスゴーで開催される。日本からは総勢25選手が参戦。各種目でメダル獲得に挑む。ここでは、シングルスに出場する日本選手と初戦の対戦相手を紹介する。
【男子シングルス】
常山幹太(WR34位) − ルイス・ラモン・ガリード(メキシコ)
7月のカナダOP(GP)では、桃田賢斗(NTT東日本)を決勝で破って優勝。着実に世界ランキング(WR)のポイントを上積みし、現在は男子シングルスのWRで日本選手最上位の34位に位置している。1回戦の相手となるメキシコ選手はWR161位で格下となるだけに、世界選手権での初白星を確実につかみたい。
過去の対戦成績:常山の1勝0敗
上田拓馬(WR55位) − ビクター・アクセルセン(デンマーク)
上田は第3シードのアクセルセンと激突する。デンマークのエース格に成長したアクセルセンは、今年4月のインドOPで優勝。しかし、その後のシンガポールOP(4月)、インドネシアOP(6月)では1回戦負けを喫している。今大会に向けてどこまで調子を上げているかに注目が集まる。上田はアクセルセンの強打をしのぎ、なんとか自分のペースに持ち込んで勝機をつかみたい。
過去の対戦成績:上田の1勝2敗
【女子シングルス】
山口茜(WR2位) − リーネ・ヤエスフェルト(デンマーク)VSマリア・アリティナ(ウクライナ)の勝者
第1シードの山口茜は2回戦からの登場。デンマーク選手とウクライナ選手の勝者と対戦する。WRではデンマーク選手の方が37位、ウクライナ選手は63位につけている。デンマーク選手は今年のスディルマン杯や、スーパーシリーズ(SS)などにも出場しているが、これまで目立った成績は残していない。
奥原希望(WR9位) − ラシェル・ホンデリッチ(カナダ)VSアイリス・ワン(アメリカ)の勝者
第7シードの奥原は、2回戦でカナダ選手とアメリカ選手の勝者と対戦する。現在、WRでは300位台のアメリカ選手だが、昨年4月には30位まで浮上。リオ五輪にも出場したほか、過去にはSSなどにも参戦した実績がある。リオ五輪後は国際大会に出場していないが、経験値では相手のカナダ選手よりも豊富だろう。
大堀彩(15位) − マリア・ミツソワ(ブルガリア)VSメンナ・エルタナニ(エジプト)
第11シードの大堀も2回戦からの登場となる。相手はブルガリア選手とエジプト選手の勝者。WRを見ると、ブルガリア選手の87位に対し、エジプト選手は97位とややランクが下。しかし、ブルガリア選手の方が過去の実績ではやや上回っている。また、今回は出場しないものの、ダブルスではWR34位につけている。
佐藤冴香(13位) − ミア・ブリッチフェルド(デンマーク)VSファビーネ・デプレツ(ドイツ)の勝者
第10シードの佐藤冴香は、デンマーク選手とドイツ選手の勝者と2回戦で対戦する。デンマーク選手はWR44位で、IC優勝の実績がある。ドイツ選手はWR49位で、5月のスディルマン杯にも出場。主にGP以下の大会を主戦場としているが、今年3月の全英OPでは16強の結果を残している。
文・バドミントン・マガジン編集部