皆さん、突然ですが「インソール」って知っていますか? そうです、シューズの中に敷いてある、「中敷き」のことです。一見、薄くて地味なインソールですが、使用される素材が多岐にわたっていたり、オーダーメイドで作ることができたりと、じつはものすごく奥が深いんです。トップアスリートの中には、インソールのブランドと専属契約を結んでいる選手もいるくらいです。
『バド×スピ!』でもこのインソールに着目。「formthotics(フォームソティックス)」のインソールを使用して、モニター企画を展開していきます。第2回は、7月下旬に行なったフィッティングの様子を紹介します。
今回、モニターを務めていただくのはこの4人。現在も実業団やシニアでプレーを続ける、バリバリのシャトラーだ。写真左から、
○小池直樹さん…関東一高、金沢学院大を卒業し、現在はJP日本郵政に所属。7月に行なわれた全日本実業団でもトップダブルスで全試合に出場
○白木耕太郎さん…高校からバドミントンを始め、プレー歴は約26年。現在もコンスタントに練習を行ない、全日本シニアでも優勝経験を持つ
○藤本ホセマリさん…かつて日本ユニシスに所属し、日本代表にも選出。現在はプロバドミントントレーナーとして活動しながら、自身もプレーを続ける
○石橋律子さん…高校時代はIHに出場、卒業後は日本リーグのNEC九州でプレー。約8年のブランクを経て、現在はシニア&レディース界で活躍中
全員、これまで他ブランドのインソール使用経験はあるものの、「formthotics」のインソールは初めて。まずは、足の大きさに合わせてインソールをカット(今回使用したのは、「formthotics」のラケットスポーツ用の「デュエル」タイプ。「シングル」よりも振動吸収性が高いのが特徴)。その後、シューズの中に入れてから、フィッティングを行なった。
その後、各自で軽く動いたあと実際に羽根を打った。ゲーム形式のものも含めて約1時間、インソールの感触を確かめるように体を動かした。
「Formthotics」のインソールは、動きながらユーザーの足に合った成形ができるのが大きな特徴。ただし、ドライヤーで熱を加えてからフィッティングを行なうことで、より短時間での成形が可能になる。今回、4人中3人が羽根打ちの途中にドライヤーでの成形を実施した。
初日の使用後の感想は、以下の通り。
小池さん「自分の足はハイアーチ(土踏まずが高い位置にある)が特徴で、最初はインソールのカカトの部分が合いませんでした。でも途中で(ドライヤーを使って)微調整してもらってからは自分の足に合ってきましたし、今後も使ってみて、もっと足に合っていくのかどうかが楽しみです」
白木さん「前に使っていたインソールに比べて軽くて、薄いですね。薄いけど、衝撃吸収もよかったです。あとは足になじむことによって、シューズが足の裏にくっついて一体になっている感じがして、シューズの中でも足が滑りませんでした。使っていく中で、耐摩耗性がどのくらいあるか見ていきたいです」
藤本さん「自分も途中で(ドライヤーで)温めてもらいましたが、早めに熱で成形したほうが安心感を持ってプレーできるので、いいかなと感じました。温めたあとはフィット感がよくなりましたし、不安も解消されました。インソールそのものは足にフィットしやすいと思うので、いいと思います」
石橋さん「インソールにはこだわりがあって、3年間同じものを使っています。今回は最初、いつものよりもアーチが高いのが気になりました。ドライヤーで直してもらってからは、普通に動けるようになっています。今後は長時間使ったときに、疲労感がどのくらい残るかを気にしながら使わせていただきます」
使用期間は約3週間(バドミントンシューズでの使用)。それぞれの感想などを、あらためて紹介します。次回は、足専門の治療院にお邪魔して「formthotics」の長所などをあらためてうかがいます!
formthotics(フォームソティックス)…足医療先進国として知られるニュージーランドで製造されているインソール。世界各国の足病医が治療のためにこのインソールを処方しており、スポーツを目的にしたシリーズも展開、日本を含む世界30カ国で1000万足以上が販売されてる。通販サイト「Amazon」などでも購入できる。詳しい情報はこちら→ http://formthotics.jp/
取材・文/バドミントン・マガジン編集部