【山形IH2017】浪岡が前年王者の埼玉栄を撃破! V候補のふたば未来も8強入り<男子団体>

7月30日に山形インターハイが開幕した。大会初日は、男子1~3回戦が鶴岡市小真木原総合体育館と鶴岡市藤島体育館で、女子団体1~3回戦が新庄市体育館と尾花沢市文化体育施設「サルナート」で行なわれ、それぞれベスト8が出そろった。ここでは男子団体のダイジェストをお伝えしよう。

 

男子団体戦の会場の一つ、鶴岡市小真木原総合体育館。大会2日目の31日は、男女ともに団体戦の準々決勝から決勝がこの会場で行なわれる
男子団体戦の会場の一つ、鶴岡市小真木原総合体育館。大会2日目の31日は、男女ともに団体戦の準々決勝から決勝がこの会場で行なわれる

 

【男子ダイジェスト】
男子団体は、3回戦で番狂わせが起こった。昨年王者で第2シードの埼玉栄(埼玉)を、48年ぶりのインターハイ出場となった浪岡(青森)が3-2で撃破しベスト8入り。第3シングルスまでもつれた3時間半近い激闘を制したのは、新進気鋭のチームだった。

2面展開で始まったこの試合。決勝さながらの白熱したラリーと気迫がぶつかり合うなか、ダブルスとシングルスをそれぞれ分け合い、勝負は第3シングルスへ突入した。すると浪岡は、日本B代表の1年生・奈良岡功大が奮起。埼玉栄のエース・大林拓真に対して第1ゲームを失ったものの、第2ゲームを18本で奪取。続くファイナルゲームは後半に足が止まった大林を見逃さなかった奈良岡が、多彩な攻撃を仕掛けて21-18で競り勝った。大金星をあげた浪岡の奈良岡浩監督は「伝統校である埼玉栄に立ち向かい、よく頑張ってくれた。功大に回せば大丈夫だと選手にはいっていましたが、2つ目の勝利をあげたトップシングルスの後藤(海斗)は気持ちが入っていたし、功大もダブルスで勝ったあとのシングルスでよく耐えてくれた」と選手たちを労った。

 

単複ともに勝利をあげた1年生エース・奈良岡。シングルスでは勝負所を担ったが、「自分に回してくれたみんなのためにも頑張らなきゃ、負けたくないと思った」と、1時間半に及ぶ激闘を制した
単複ともに勝利をあげた1年生エース・奈良岡。シングルスでは勝負所を担ったが、「自分に回してくれたみんなのためにも頑張らなきゃ、負けたくないと思った」と、1時間半に及ぶ激闘を制した

 

気迫あふれるプレーで戦った埼玉栄
最後まで勝負をあきらめない気迫あふれるプレーで戦った埼玉栄(左は大林)

 

反対のヤマでは、2回戦から登場したV候補の第1シード・ふたば未来学園(福島)と、高校選抜3位の八代東(熊本)が3-0の勝利を重ねて準々決勝に進出。ともに目標である優勝に向けて順調な滑り出しを見せた。

 

もう一つの四つ角シードである日章学園は、この日挑んだ2試合ともに苦戦。2回戦では勝山(福井)に、3回戦では強豪の比叡山(滋賀)に対して勝負は第3シングルスへもつれ込んだが、2年生の小川が2-0の勝利を収める活躍を見せ、チームは3-2で準々決勝進出を決めている。

 

第1シードのふたば未来学園は3-0のストレート勝ちでベスト8入りを決めた(写真はエースの金子(右)/久保田)
第1シードのふたば未来学園は3-0のストレート勝ちでベスト8入りを決めた(写真はエースの金子(右)/久保田)

 

大会2日目の7月31日は、男女ともに鶴岡市小真木原総合体育館で準々決勝から決勝が行なわれる。試合は男子団体戦の準々決勝が9時から行なわれ、その後、女子団体戦の準々決勝が始まる予定。

 

男子団体・準々決勝の対戦カードは以下の通り。

 

【男子対戦カード】

ふたば未来学園(福島) ― 東大阪大柏原(大阪)
水島工(岡山) ― 八代東(熊本)
日章学園(宮崎) ― 聖ウルスラ学院英智(宮城)
瓊浦(長崎) ― 浪岡(青森)

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2017/07/30
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