5月31日(水)に行なわれた『2017年日本ランキングサーキット大会』最終日の男子シングルス決勝で、桃田賢斗(NTT東日本)は上田拓馬(日本ユニシス)に2-1で勝利し、約1年2カ月ぶりとなる復帰戦で優勝を飾った。ここでは、桃田選手のコメントを紹介しよう。
◇桃田賢斗コメント
「自分の中では、『どの大会で優勝したい』といった目標はとくになくて、コートの中での振る舞いであったり、相手選手への感謝の気持ちであったり、そういうところを見ていただいて、また自分のことを応援したいなと思っていただけるような選手になるというのが目標です。なので、いまは優勝してうれしいというよりは、支えてくれた方々に一つ恩返しできたかなという気持ちです。
(処分を受けていた期間で)一番つらかったのは、チームメイトが試合に出ているときでも自分は残って練習していたことだったり、応援していただいた方々を裏切ってしまったということだったり、会社やチームメイト、家族のみんなにも迷惑をかけていたことです。いろいろな人たちに支えられていまがあるので、優勝した瞬間は、そういった人たちへの思いが込み上げてきました。
今日の試合では、プレー自体はまだまだだと感じました。相手選手の調子を上げるような消極的なプレーをしてしまう場面が多々あったので、そのパワーを押し返せるくらいの強さを身につけないといけないなと思いました。同じ体育館で練習をやっていると、どのくらいの強さで打てば後ろのラインのギリギリに(シャトルが)行くかというのがわかっています。でも緊張感であったり、相手選手のプレッシャーであったり、本番にならないとわからないことがあるので、もっともっと経験を積んでいきたいと思います」
(テレビの囲み取材におけるコメントは後日、動画でアップする予定です)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部