5月26日にスーパーシリーズ第5戦・オーストラリアOP(シドニー)が開幕した。26日は各種目の予選が行なわれ、明日27日から始まる本戦の組み合わせが決まった。ここではダブルス3種目についての展望を紹介しよう。
【男子ダブルス】
予選からの出場ペアはなく、5組すべて本戦からの出場となった。対戦カードは以下の通り。
早川 賢一 — イワノフ
遠藤 大由 — ソゾノフ(ロシア)
数野 健太 — チャウ
山田 和司 — セラシングフ(オーストラリア)
園田 啓悟 — クー
嘉村 健士 — タン(マレーシア)
井上 拓斗 — 劉 成
金子 祐樹 — 魯 愷(中国)
平田 典靖 — 金基正
橋本 博且 — 金沙朗(韓国)
第5シードの早川/遠藤は1回戦、スディルマン杯の予選リーグで敗れたイワノフ/ソゾノフ(ロシア)と対戦する。197cmの長身で単複できるイワノフと、184cmで左利きのソゾノフがダブルスを組み、昨年から結果を出し始めているロシアのペア。これまでSSではインドOP4強、香港OP8強が目立った成績だが、GPGではドイツOPやサイド・モディ国際(インド)などで準優勝を飾っており、世界ランキングも12位まで浮上している強敵。早川/遠藤とは2勝2敗の五分。どちらが勝ってもおかしくない試合となりそうだ。
井上/金子は劉成/魯愷(中国)と対戦。魯愷は蔡贇とペアを組んでいたが、今回は蔡贇が別のペアで出場するため、混合ダブルスで活躍している劉成と組んで出場する。平田/橋本は昨年の世界選手権4強ペアの金基正/金沙朗(韓国)と激突。井上/金子、平田/橋本がともに勝つと、2回戦で両者がぶつかる組み合わせとなっている。
また、予選通過者待ちだった数野健太/山田和司は1回戦でオーストラリアペアと、園田啓悟/嘉村健士は4月にペア復活を宣言したマレーシアのクー/タンと対戦する。
【女子ダブルス】
女子も4組すべて本戦からの出場。対戦カードは以下の通り。
髙橋 礼華 — ブルナデス
松友美佐紀 — プラディプタ(インドネシア)
福万 尚子 — マヘスワリ
與猶くるみ — ポリイ(インドネシア)
前田 美順 — フー
垣岩 玲佳 — ウーン(マレーシア)
松尾 静香 — 李紹希
内藤 真実 — 申昇瓚(韓国)
第1シードの髙橋/松友は比較的勝ち抜きやすい山組に入った。1回戦でクセのあるインドネシアペアと対戦するが、それ以降はオランダ、韓国の選手が目立つぐらいで、いまの髙橋/松友の実力からすれば勝てる可能性は高いだろう。
第3シードの前田/垣岩は初戦のマレーシアペアをクリアすれば、2回戦も勢いに乗っていけそう。ポイントとなるのは、準々決勝にまで勝ち進んできそうな馬晋/唐淵渟(中国)。4月のアジア選手権で優勝しており、前田/垣岩にとってはここが一番大きな山場となりそうだ。
そのほかでは、福万/與猶がインドネシアのマヘスワリ/ポリイ、松尾/内藤が李紹希/申昇瓚らシードペアと1回戦で対戦する。
【混合ダブルス】
数野健太/栗原文音は予選で敗れたため、本戦は2組が出場。対戦カードは以下の通り。
早川 賢一 — 高成炫
松友美佐紀 — 金荷娜(韓国)
園田 啓悟 – チュー
福万 尚子 – サバンディー(アメリカ)
早川/松友の相手は、世界ランクトップ10に入る韓国の実力ペア。しかし、その韓国ペアはスディルマン杯の準決勝で、日本の数野/栗原にファイナルゲームの末に敗れており、穴がないわけではない。ともに本業のダブルスもある早川/松友だが、混合ダブルスでも勝機は十分にありそうだ。1回戦で早川/松友が勝った場合、2回戦はインドネシアのサバクティアー/ウィジャヤと柳延星/張藝娜(韓国)の勝者と対戦する。
見事予選を勝ち抜いた園田/福万は、アメリカのペアと対戦。2回戦に勝ち上がると第2シードのアーマド/ナトシール(インドネシア)との対戦が予想される。混合ダブルスでのキャリアは浅いが、朴柱奉日本代表監督は2人のコンビネーション力を認めており、番狂わせの可能性も十分に考えられる。