オーストラリアOP《SS》 男女シングルス展望

5月26日(火)から31日(日)まで、スーパーシリーズ第5戦・オーストラリアOP(シドニー)が開催される。この大会には日本A・B代表選手が総勢33名エントリーしており、各種目で上位をねらうことになる。ここでは男子シングルス、女子シングルスの展望を行なう。

 

【男子シングルス】

予選出場の日本選手は坂井一将(日本ユニシス)、武下利一(トナミ運輸)、西本拳太(中央大)の3人。予選にエントリーした16人中4人が本戦への出場が可能になるため、まずは2勝することが求められる。

 

本戦から出場する選手は田児賢一、桃田賢斗(NTT東日本)、佐々木翔(トナミ運輸)、上田拓馬(日本ユニシス)の4選手。そして1回戦の対戦相手は以下の通りだ。

 

佐々木翔 — 胡贇(香港)

桃田賢斗 — 魏楠(香港)

田児賢一 — ラジフ・オーゼフ(イングランド)

上田拓馬 — 許仁豪(台湾)

 

4選手とも1回戦から中国、韓国などの強敵選手とぶつかることはなく、実力的にはイーブン、または日本にやや分がある印象だ。佐々木は香港のベテラン選手と戦うことになるが、1回戦を勝ち抜くと次戦は世界ランク1位の諶龍(中国)と当たる可能性が高く、上田も2回戦に勝ち上がると、先日のスディルマン杯で敗れた孫完虎(韓国)と対戦することになりそうだ。

 

また、第8シードの桃田は、1回戦で勝つと香港とアイスランド選手の勝者と、田児は周天成(台湾)とマーク・ツーベラー(ドイツ)の勝者と対戦することになる。どちらも比較的勝ち抜きやすい山組に入っており、とくに田児は今年に入って大きな結果を出していないため、ここで8強以上に食い込んでおきたいところ。オーストラリアと次戦のインドネシアOPは、今後の田児の行く末を占う意味でも非常に重要な大会となるため、なんとか連勝して復活を印象付けてもらいたい。

 

【女子シングルス】

日本の女子シングルス勢は、全員が本戦からの出場となる。出場者は三谷美菜津、橋本由衣(NTT東日本)、髙橋沙也加、奥原希望(日本ユニシス)、今別府香里、佐藤冴香(ヨネックス)、山口茜(勝山高)の7人だ。対戦選手は以下の通り。

 

三谷美菜津 — 予選通過者

佐藤 冴香 — 成池鉉(韓国)

山口  茜 — イップ・プイイン(香港)

髙橋沙也加 — 金效旻(韓国)

奥原 希望 — ミシェル・リー(カナダ)

橋本 由衣 — ラトチャノック・インタノン(タイ)

今別府香里 — 孫瑜(中国)

 

 

佐藤、橋本、今別府の3人は1回戦からトップランカーたちとの対戦を余儀なくされる。また、ほかの選手も1回戦を勝ち上がっても、2回戦で世界ランク上位選手との勝負が予想され、女子シングルスでは8強に勝ち上がるのが苦しい組み合わせという印象だ。

奥原希望(日本ユニシス)

このなかで上位のチャンスがありそうなのは奥原。1回戦は実力的に格下のカナダ選手。ここはしっかり勝ち星を拾いたい。続く2回戦は橋本とインタノンの勝者となり、仮に橋本との日本人対決となれば、海外での経験値からいっても奥原有利に働きそう。また、インタノンとの対戦となった場合も、奥原は4月のマレーシアOP(SS)2回戦でそのインタノンに勝っているだけに(21−11、21—12)、よいイメージで試合に臨めることだろう。厳しい戦いの連続になることは間違いないが、スディルマン杯での勢いを個人戦につなげて上位進出をめざしたい。

投稿日:2015/05/25
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