「平成28年度第45回記念全国高校選抜大会」(3月22日~26日/愛知県・岡崎中央総合公園、スカイホール豊田)の競技4日目、26日(日)は、スカイホール豊田で試合が行なわれた。男女ともにダブルスが準決勝から、シングルスが準々決勝から実施され、各種目で優勝者が決まった。
【男子ダイジェスト】
ダブルス準決勝では、昨年の全日本ジュニア覇者である金子真大/久保田友之祐(ふたば未来学園)が、先輩・後輩ペアの川本虎之介/佐野大輔(東大阪大柏原)をわずか11本、8本で下して決勝に進出。反対のヤマからは、第2シードの1年生ペア・中山裕貴/緑川大輝(埼玉栄)が、八代東の田中湧士/森田新太郎を2-1で退けて勝ち上がった。
迎えた決勝戦。第1ゲームは、ここまでストレート勝ちを重ねてきた金子/久保田がラリーを支配し、10本と圧倒。第2ゲームも11-4と大量リードに成功した。しかし後半、「優勝を意識してしまった」という久保田の連続ミスが出て、試合の流れは埼玉栄ペアに。12オールで追いつかれると、13-15、18-19と埼玉栄ペアにリードを許した。それでも、金子/久保田は土壇場で勝負強さを発揮。久保田の強打から攻撃的なプレーで3連続ポイントをあげ、ねばる相手を振りきった。
◆優勝コメント
金子真大(ふたば未来学園)
「決勝は終盤競ってしまいましたが、『我慢しよう』とパートナーに声をかけて、最後は相手のミスにも助けられました。もっと自分がカバーできればよかったなと思います。でも、優勝できたことは自信になったので、次につなげていきたいです」
久保田友之祐(ふたば未来学園)
「自分たちのいつも通りのプレーができれば優勝できる自信はありました。でも、決勝は自分が崩れてしまって……。パートナーが引っ張ってくれたおかげで勝つことができたと思います。気持ちの部分を強化して、インターハイではしっかり優勝したいです」
準々決勝から行なわれたシングルスは、四つ角シードの大林拓真(埼玉栄)、嶺岸洸(聖ウルスラ学院英智)、金子真大(ふたば未来学園)、村本竜馬(瓊浦)が2-0のストレート勝ちで準決勝へ進出。その準決勝はどちらも接戦となったが、大林が嶺岸を2-1で下すと、3冠をねらう金子は村本に逆転勝利を収めて決勝へと駒を進めた。
団体とダブルスに続き、ふたば未来と埼玉栄の強豪対決となった決勝。意地と意地がぶつかり合う白熱の試合を制したのは、埼玉栄のエース・大林だった。大林は、この日5試合目となる金子に対して「自分は3試合目。相手の疲労がわかって、やりづらさはあった」という・しかし、「自分のプレーをしよう」と集中。きっちりとラリーして好機をつくると、要所で強打を沈めて第1ゲームを19本で奪取。第2ゲームも冷静な球さばきから攻めきって、悲願の全国大会初優勝を達成した。
◆優勝コメント
大林拓真(埼玉栄)
「全国大会で初めて優勝できたのでうれしいです。途中、スマッシュを無理に打ってミスをしてしまった部分もありましたが、最終的には、ラリーして甘くなった球をスマッシュで決めていく自分のプレーができたことが優勝につながったと思います」
男子ダブルスの準決勝・決勝、男子シングルスの準々決勝から決勝の結果は以下の通り。
▼準決勝
金子真大/久保田友之祐(ふたば未来学園・福島) 2-0 川本虎之介/佐野大輔(東大阪大柏原・大阪)
中山裕貴/緑川大輝(埼玉栄・埼玉) 2-1 田中湧士/森田新太郎(八代東・熊本)
▼決勝
金子真大/久保田友之祐②〔21-10、21-19〕0●中山裕貴/緑川大輝
▼準々決勝
大林拓真(埼玉栄・埼玉) 2-0 一井亮太(水島工・岡山)
嶺岸 洸(聖ウルスラ学院英智・宮城) 2-0 小本大佑(八代東・熊本)
金子真大(ふたば未来学園・福島) 2-0 友金利玖斗(神戸村野工・兵庫)
村本竜馬(瓊浦・長崎) 2-0 橘 聖弥(旭川実・北海道)
▼準決勝
大林拓真 2-1 嶺岸 洸
金子真大 2-1 村本竜馬
▼決勝
大林拓真②〔21-19、21-17〕0●金子真大