3月12日に開催されたヨネックス全英OP(SSP・バーミンガム)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
今年で107回目を迎えた全英OPの男子シングルス王者に輝いたのが、マレーシアの英雄、リー・チョンウェイ(マレーシア)。決勝の相手は過去2戦2勝の石宇奇(中国)だったが、第1ゲームを12本に抑えたチョンウェイは、第2ゲームも石宇奇を圧倒。余裕のある球回しで石宇奇のミスを誘うと、最後は豪快なスマッシュを叩き込んで優勝。10、11、14年に続く4度目の頂点到達を達成した。
女子シングルスは戴資穎(台湾)とラチャノック・インタノン(タイ)が対戦。どちらが勝っても初優勝となる対決は、世界ランク1位の戴資穎が第1ゲーム16−16から先に抜け出し先制。第2ゲームはインタノンが終始スコアを先行していたが、最後の最後で20オールに追いついた戴資穎が、そこから2連取して勝利。全英で初の栄光をつかんでいる。
男子ダブルスは、インドネシアのギデオン/スカムルジョと、中国の若手エース李俊慧/劉雨辰が激突すると、第1ゲームのスピード戦を制したのがギデオン/スカムルジョ。第2ゲームも、サービスまわりで先手を奪い主導権を握ったインドネシアペアがそのまま押し切り、4度目のSS制覇を遂げた。
女子ダブルスは韓国の張藝娜/李紹希が、リターユール/ペデルセン(デンマーク)をストレートで破り優勝。韓国としては9年ぶりに同種目で優勝カップを獲得している。また、5種目のなかで唯一ファイナルゲームまでもつれた混合ダブルスは、中国の魯愷/黄雅瓊が、リオ五輪銀メダリストのチャンPS/ゴーLY(マレーシア)を第3ゲーム16本に抑えて初V達成。ペアとしても3度目のSSタイトルをつかみとっている。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼決勝
リー・チョンウェイ(マレーシア)②〔21−12、21−10〕0●石宇奇(中国)45分
【女子シングルス】
▼準決勝
戴資穎(台湾)②〔21−16、22−20〕0●ラチャノック・インタノン(タイ)51分
【男子ダブルス】
▼決勝
ギデオン/スカムルジョ(インドネシア)②〔21−19、21−14〕0●李俊慧/劉雨辰(中国)35分
【女子ダブルス】
▼決勝
張藝娜/李紹希(韓国)②〔21−18、21−13〕0●リターユール/ペデルセン(デンマーク)47分
【混合ダブルス】
▼決勝
魯愷/黄雅瓊(中国)②〔18−21、21−19、21−16〕1●チャンPS/ゴーLY(マレーシア)86分