5月16日にスディルマン杯(中国・東莞)7日目が行なわれ、第1グループ決勝トーナメントの準決勝で、日本は韓国と対戦した。5時間以上にも及ぶ熱戦は、日本が3-2で韓国を下し、初の決勝進出を決めた。
ここでは、日本代表の準決勝後のコメントを紹介しよう。
◆平田典靖(男子ダブルスの出場。0-2で敗戦)
「(今大会)初めての試合だったが、リラックスして入れて、いいラリーができた。長いラリーにもついていけたし、チャンスはあった。後半離されたのが力の差。最初は向こうの球が甘くなり、こちらの攻撃が決まったし、僕もハーフ球を止めることができた。サービスやサービスまわりでは自分たちのいいところを出せたと思う。だからこそ1ゲーム目がチャンスだった」
◆奥原希望(女子シングルスに出場。2-1で勝利)
「やっと団体戦で貢献できてうれしい。相手は格上だけど、ポイント源になろうと思っていた。その役割を果たせてよかった。1ゲームは飛ぶコートで、コントロールがうまくできず、全部大きくアウトして自信がなくなった。でもベンチから「ガマン」って声が聞こえて、「そうだ、そうだ」と。2ゲームは風下だから思いきり打てて、肩の力も抜けた。接戦で本当にキツかった。でも相手もキツそうにしているのが見えて、「絶対負けないぞ」とさらにスピードを上げた。最初はアウェーの声だったのに、だんだん拍手がもらえた。小さい私が頑張って走っているのを見てくれたと思うし、それを聞いて「私、頑張れているんだ」ってわかった」
◆上田拓馬(男子シングルスに出場。0-2で敗戦)
「(セカンドのねばりについて)簡単には終わらせないぞ、少しでも長く試合をしてやろうという気持ちだった。初出場で緊張はしょうがないが、それにしても1ゲームはプレーに出すぎた。風上で後ろに打つのが怖くて、攻めも単調だった。2ゲームはしっかりできた。最後はタッチネットといわれたが、触った感触はない。でもあの状態までいってしまったのが悪い。出場は朝の練習後にいわれた。選ばれたからにはいつでも出られる準備はしていた。作戦を練る時間はなかったが、思いきっていこうと思った」
◆髙橋礼華(女子ダブルスに出場。2-0で勝利)
「昨日は(自分たちが)ひどい試合で、逆にすぐ韓国戦のことを考えられた。追い込まれた状態だったが、私たちらしい試合ができた。初めてのペアだけど、個人個人では実力があるのはわかっていた。試合をしてみたかったし、しかもこういう風に勝ててよかった。とにかく今日は試合に入り込めたのが一番の勝因。自分たちに回してほしいと思ってアップしていた。さすがに2ゲームはできすぎです」
◆数野健太(混合ダブルスに出場。2-0で勝利)
「勝った瞬間の一番の気持ちはホッとした。初のミックス、初の大舞台、貴重な経験ができた。まさか自分たちが決めるなんて信じられない。オーダーを見て2-2で来る予感があった。本当に回ってきたから、デンマークに負けたぶんも恩返しだと思ってやった。ずっと出だしが悪い試合が続いたので、今日はとにかく出だしを考えた。最初に抜け出せたことで相手もプレッシャーを感じてくれたし、こちらは楽に打てた。2-2の場面はもちろん嫌い。でも過去に、そこで勝った経験もある。団体の経験は生きた。中国はミックスも強いが、1点でも食い下がれるようベストを尽くす」
◆朴柱奉監督
「韓国に勝ったのは自分でもびっくり。数野/栗原はベストパフォーマンス。今大会は混合ダブルスの専門のペアとして入れて、合宿から集中して専念してくれたおかげ。韓国は強いが、デンマークになんとかかったことで日本チームの雰囲気がよかった。動きもよくなって、可能性があると思った。中国は連覇を続けるチャンピオン。でもトマス杯は勝ったわけで、試合はわからない。勝っても負けても最後。プレッシャーは中国にかかるし、2-2になったら後は雰囲気の勝負。今日もそうだが、格上にプレッシャーはかかるもの」