2月5日(日)に日本最高峰のリーグ戦『S/Jリーグ』の第11日が行なわれた。ここでは、仙台大会の男子結果を紹介しよう。
日立が3試合の接戦を制す!
5位の日立情報通信エンジニアリングは、前節初勝利を手にしたJR北海道と対戦。第1ダブルスは日立が塚本好喜/松居圭一郎、JR北海道はエースの牧野公亮/渡部大がコートに立った。
JR北海道の関野監督が「ポイントは第1ダブルス」と話した勝負は、ファイナルゲームにもつれる接戦。第1ゲームこそ日立ペアが早々と奪ったが、第2ゲームはJR北海道ペアが意地を見せる。勝負が決する第3ゲームは、どちらも譲らぬ展開となり20オール。デュースにもつれた戦いは、日立の塚本/松居がねばる牧野/渡部を最後の最後で突き放し、貴重なポイントをつかんだ。
シングルスは、今季初出場となった日立の内藤浩司が奮起する。JR北海道の屋台骨を支える東野圭悟との勝負は、第1ゲームで気迫溢れるプレーで押し切った内藤が先制。第2ゲームはラリー戦に持ち込んだ東野が、相手の攻撃を抑えて試合を進めるも、内藤も負けじと攻めの姿勢を貫く。
「(内藤は)最後まで持ち味が出ていた」とは日立の杉山監督。すると、デュースとなった局面でも強気に攻めた内藤が、22−22から2連続得点を奪い勝利。これで日立の勝利が確定した。
第2ダブルスもファイナルゲームとなったが、日立の大嶋一彰/山﨑裕太が最後に競り勝ち、日立が3−0でJR北海道を下した。
▼結果 仙台市青葉体育館(入場者数1,550人)
日立情報通信エンジニアリング(3勝2敗) 3−0 JR北海道(1勝5敗)
塚本好喜/松居圭一郎②〔21−8、17−21、23−21〕1●牧野公亮/渡部大
内藤浩司②〔21−14、24−22〕0●東野圭悟
大嶋一彰/山﨑裕太②〔16−21、21−13、23−21〕1●岡村和輝/榊大史
日立情報通信エンジニアリング・杉山監督
「やっと勝ち星が上回った(3勝2敗)ので、残り2試合も頑張りたい。今回は内容として決してよいとはいいきれないけど、どれも競り勝ったわけですし、そのなかでもシングルスの内藤(浩司)がリーグ戦で初勝利をあげました。自分の持ち味であるパワーを最後まで出しきっていたのはよかった。来週はNTT東日本、金沢学院クラブとの勝負ですが、自分たちがやってきたことを出しきって3位以上をめざしたいです」
JR北海道・関野監督
「この試合に勝てば最下位を逃れることもできたし、上位にもいけるチャンスが残っていただけに、勝ちたかったです。第1ダブルスが競ったところで勝てなかったのが敗因。最終戦は、なんとか第1ダブルスに活躍してもらいたい。最終戦で負けると最下位の可能性もあるので、最後は“負けたら終わり”と思って戦います」